卒寿、米寿、傘寿、喜寿…
解放前から在日同胞社会と日本社会の双方に貢献してきた70歳以上の同胞高齢者の辛苦を癒し、さらなる長寿をと願う心づくしの祝宴が、各地の民団や婦人会など同胞機関の主催のもと、「敬老の日」を前に全国で開かれた。
民団宮城本部(李根団長)は10日、宮城韓国会館で70歳以上の団員のために祝賀会を開催した。お年寄り47人が参加。95歳の金敬河氏も元気な姿を見せた。テーブルには敬老会を主管した婦人会宮城本部(李京子会長)が手料理18種類を並べた。卒寿、米寿、傘寿、喜寿の8人には李団長からお祝いの記念品が贈られた。
婦人会東京本部(金貞子会長)は7日、東京・港区の韓国中央会館に75歳以上のお年寄り100余人を招待し、韓国民謡と舞踊、カヤグムなどでもてなした。同本部の「長寿会」は今年13回目。
5〜6人で各テーブルを囲むゆったりした会場は、「食事の雰囲気が豪華」と好評だった。在日学徒義勇軍同志会の李奉男会長(91)も出席した。最高齢者は94歳だった。
婦人会の金会長は、解放前後の混乱期をたくましく生き抜いた1世の辛苦を偲び、「皆さんが組織を守ってきたからこそ、私たちがある」と感謝の言葉を述べた。
民団西東京本部(金竹村団長)が12日に同本部で開催した敬老長寿祝賀会も100人近くでにぎわった。
婦人会千葉本部(金瑛禮会長)は8日、市内のホテルで敬老チャンチを開いた。参加者はおそろいの赤いちゃんちゃんこをはおり、照れ笑い。民団千葉本部の卞鐘彦団長らお祝いに駆けつけた役員とともに食事のひとときを楽しんだ。
民団神奈川・横浜支部(姜圭支団長)は11日、神奈川韓国会館で75歳以上の高齢者をもてなした。婦人会横浜支部、青年会横浜支部、各分団との合同で80人が参加した。カラオケやチャンゴに合わせて歌い踊るなどして楽しい時間を過ごした。
同じく、民団川崎支部(李成坤支団長)でも11日、支部会館「民団コミュニティセンター」に75歳以上の同胞を招いた。川崎韓国商工会議所、婦人会川崎支部、青年会川崎支部との合同で約50人が参加した。
民団大阪・生野南支部(羅正男支団長)の敬老会は12日、同支部会館で開かれハルモニ、ハラボジら約80人が参加した。韓服姿の羅支団長は「今日は存分に歌って踊って、来年も元気な姿をみせてください」と激励した。お年寄りたちは婦人会が準備したチヂミやキムチなどをほおばり、昔話に花を咲かせた。当日、参加できなかった最高齢者の金小蓮ハルモニ(98)と康壬正ハルモニ(100)には民団中央本部から長寿祝賀金が贈られた。
民団平野東住吉支部(呉行男支団長)の敬老会でも12日、同支部会館でお年寄り70人を鮑粥やチヂミ、キムチなどでもてなした。金泳洙ハラボジ(91)、朴松〆ハルモニ(89)、宋福任ハルモニ(88)には支部からの祝い金が手渡された。
(2010.9.15 民団新聞)