掲載日 : [2010-09-15] 照会数 : 11909
秋の韓国 在日同胞関連行事が続々
[ 「望郷の丘」での慰霊祭に臨む在日同胞遺家族(08年) ]
祖国との絆 さらに強く
民 団 歴史的役割アピール
青年会 地方再建の流れ加速
婦人会は前線視察海外経済人交流も
秋は在日同胞と民団に関連した本国行事が相次いでいる。9月23日に出発する青年母国研修会から11月24日の民団拡大幹部会議まで多彩だ。
全国から100余人 青年会母国研修
青年会中央本部(朴善貴会長)が主催する在日韓国人青年母国研修会は9月23日から4日間、ソウルのオリンピックパークテルで行われる。青年会不実地方の同胞青年約100人が参加する。
南北分断の痛みを肌で感じてもらうため、南侵用地下トンネル、都羅山展望台などDMZ(非武装地帯)のフィールドワークや韓国1日留学体験、南山国楽堂で茶道、伝統音楽の文化体験を企画している。また、光化門、景福宮、仁寺洞などソウル市内のオリエンテーリングや民団や在外同胞財団による特別講演も予定されている。
民団の次世代育成運動の一環として青年会活性化を目的に実施する同事業は、今回の宿所である「オリンピックパークテル」を運営する国民体育振興公団(金州訓理事長)が、宿泊費・食事費などを提供する。
88年ソウル五輪の際、民団では在日韓国人後援会を結成し、全団的な募金運動で約100億円を集めた。五輪の翌年に設立した同公団が開館20周年を記念して、在日同胞次世代育成事業への還元として実現した。
安保問題中心に 婦人会本国研修
婦人会中央本部(余玉善会長)も26日から4日間、全国の幹部と会員約200人を対象に本国研修会を実施する。
北韓の天安艦爆沈事件や核兵器開発など、南北安保をテーマに前線地帯などの視察を行うほか、外交通商部や在外同胞財団との交流も予定している。
祖国の平和願う 仁川寿鳳公園記念式
6・25韓国戦争のぼっ発により、日本に居住しながらも祖国を救うため志願兵として在日学徒義勇軍642人が参戦してから60周年を迎える。仁川上陸作戦参戦記念塔のある仁川寿鳳公園で記念式が行われる。節目の年でもあり、本国と日本の在日学徒義勇軍同志会会員と遺族らが参列し、祖国の平和と統一を願い、決意を新たにする。
「望郷祭」35年目 国立共同墓地
民団の提唱で造成された海外同胞のための国立共同墓地「望郷の丘」(忠清南道天安市)で「望郷祭」が10月1日に開催される。今年35年目を迎える。昨年は新型インフルエンザの関係で行事が自粛となり、在日同胞遺家族だけによる合同墓参りとなった。今年は在日の遺族ら70人と現地の関係者あわせて500人規模の合同慰霊祭になる見込み。
「世界韓人の日」 在外同胞セミナーも
在外同胞財団が主催する「世界韓人の日」イベントは今年で4回目を迎える。
「本国国民と在外同胞間の相互交流と理解を通じた同質性の確立」を目的に、韓国政府が07年から10月5日を「世界韓人の日」に制定した。
記念イベントは「世界の中の大韓民国」「すばらしき世界韓人」をテーマにした映像『韓国人の底力』『グローバル競争の中の堂々と…彼らの名は世界韓人』『先進世界人類国家、KOREAの未来』の上映に続いて、各国同胞の有功者叙勲・表彰式と民俗芸能などの祝賀公演が行われる。
同日、正午からは外交通商部長官主催の歓迎レセプションも予定されているほか前日には、外交通商部による在外同胞セミナーも行われる。いずれもソウルのシュラトン・ウォーカーヒルホテル。
40国から3千人 世界韓商大会
第9回世界韓商大会は10月19日から3日間、大邱EXCOで開催される。グローバル韓商ネットワーク、在外同胞経済人のビジネス交流を目的に02年から始まった同大会は、40カ国約3500人(韓国内2300人、海外1200人)の参加を見込む。在日韓商からも約200の経済人が参加する。
ヤングビジネスリーダー・フォーラム、CEOフォーラム、業種別ビジネスセミナー、マンツーマンビジネス商談、投資説明会などを通じて世界の同胞経済人のビジネスネットワーク作りを模索する。
中期課題を討論 民団拡大幹部会議
民団中央では11月24日から3日間、ソウルで拡大幹部会議を開催する。昨年までの支団長交流会に地方本部役員、傘下団体長も加えて、組織活性化や次世代育成などの中期的運動について語り合う。約300人の各級幹部が参加する。また、国会議員やマスコミ、学者などを招待し民団の活動や歴史、今後の課題などをアピールする。
(2010.9.15 民団新聞)