掲載日 : [2010-09-29] 照会数 : 10148
円高チャンス! 韓国が観光攻勢
[ JATA世界旅行博に大規模韓国ブース ] [ 韓国観光名誉広報大使のヨンアさんもPR ]
医療や世界遺産アピール
「円高の今こそ、売り込みのチャンス!」JATA(日本旅行業界)世界旅行博覧会が25、26の両日、東京・有明のビッグサイトで開かれ、韓国ブースでは、「近場の韓国に旅行を」と日本人観光客誘致に必死のPRを行った。
旅行博には139カ国から685社が参加。大規模な韓国ブースはアジア地域の中央に位置し、ソウル市や江原道、済州道をはじめ19の自治体、2012年麗水博が出展するなど、日本人観光客誘致への意気込みを示した。韓紙製作・韓服試着の体験コーナーを設け、終日、多くの来場者でにぎわった。
特に、ソウル市は仁川市や京畿道などと「首都圏観光」として別途のブースを設置。来場者が長い列をなしたダーツ大会では、賞品にソウル市のシンボル「ヘチ」のぬいぐるみなどを提供した。
大韓航空とアシアナ航空の機内食用「ビビンパ」の作り方実演、試食会は、ブース全体が来場者であふれんばかりの人気ぶり。別途の舞台に設けられた大釜では、大しゃもじでビビンパをかき混ぜるイベントが行われた。
ビビンパを試食した和田美保さん(31)は「野菜が多くヘルシーでおいしい。キムチなど辛い物も好きだ」と感想を語った。千葉から来た渡辺麻美さん(33)は「韓国には10回ほど行った。今回は試食会を目当てに来た」と述べ、「マシッソヨ(おいしい)」と勉強中の韓国語を披露した。
ミグリーン韓医院のコーナーには、美を追求する女性たちが並び、順にアドバイスを受けていた。マッコリを使い、潤いのある肌にする実演も行われた。母娘で神奈川県から来た斉藤由美子さん(51)は「韓国の化粧品は安価で使い心地がしっとりしている」と評価した。
韓国観光公社東京支社の呉龍洙支社長は「韓国訪問の年および地方観光活性化の一環として、今回は〞思いやり(情)の旅〟をコンセプトに、医療観光、世界文化遺産めぐりの歴史観光、大百済典に力を入れている。最近、円高を背景に日本人観光客が増えつつあるので、今後が期待される」と語った。
ヨンアさんもPR
モデルで韓国観光名誉広報大使のヨンアさんが25日、「サランヘヨ ビビンパ」と銘打ったイベント舞台に登場。「母親が夜食用に作ってくれたビビンパの味が忘れられない」と思い出を語りながら、融合文化の象徴である韓食のおいしさをアピールした。
(2010.9.29 民団新聞)