掲載日 : [2003-06-11] 照会数 : 2780
韓日〞真の和解〟促す 盧大統領が日本国会演説(03.6.11)
北東アジア時代実現へ
盧武鉉大統領は9日午前、日本衆院本会議場で演説し、過去の歴史問題について「この問題を超越した話をしたい」とした上で「韓日両国民が胸襟を開き、真の和解と協力の時代を開いていくことに貢献したい」と述べ、未来志向の韓日関係構築に意欲を示した。
盧大統領は「北東アジア地域は世界的な地域統合の流れに後れを取っている」として、韓日両国が主導する「平和と繁栄の北東アジア時代」づくりを共通の目標として取り組むよう提案した。
その前提として韓半島の平和定着が不可欠だと指摘。北韓の核問題について「われわれは決して北韓の核保有を容認しない。この問題は対話を通じて平和的に解決すべきだ」と改めて強調した。日本人拉致問題にも言及し「日本国民が受けた衝撃と苦痛をよく理解している」と述べた。
盧大統領は「不幸だった過去の歴史を思い起こす動きが日本からでるたびに、韓国を含むアジア諸国の国民は敏感な反応を見せてきた。防衛・安保法制と平和憲法改正の議論についても、疑惑と不安な目で見守っている」と最近の有事関連法の成立や憲法改正めぐる動きに懸念を表明した。
さらに歴史認識に関して、「過去は、あるがままに直視し、率直な自己反省によって相手を理解し、評価するよう、国民を説得していかねばならない。真実を語ることこそ真の勇気だ」と表明、未来志向の関係構築に向け、日本の指導者の努力を促した。
(2003.6.11 民団新聞)