東日本大震災から5カ月
東日本大震災から5カ月が経過した。被災地では仮設住宅への入居が始まっているが、復旧・復興はまだまだこれから。同胞社会では引き続き義捐金活動に力を入れている。
本国から3億ウォン 在日3世の崔潤会長
韓国からの義捐金もまだ続いている。在日同胞3世で韓国大手消費者金融業者アプロ・ファイナンシャルグループ(本社・ソウル)の崔潤会長(48歳)は4日、東京・港区の民団中央本部を訪れ、鄭進団長に「東日本大震災による同胞被災者のために役立てて」と、3億ウォン(入金済み)の目録を手渡した。
崔会長は「本国で事業をやってみて初めて民団の活動について理解することができた。これを契機に民団に協力していきたい」と語った。
また、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)はこのほど、チャリティーゴルフ大会を実施し、同胞被災者のために5000万ウォンを民団に寄託した。
マダン収益伝達 呉永錫共同代表
韓日友好チャリティーマダン実行委員会は9日、東京・新宿区役所を訪れ、東日本大震災復興支援イベントの収益から経費を差し引いた840万円を中山弘子区長に伝達した。
同イベントは新宿区の支援を受けて民団新宿支部と韓人会、在日韓国飲食業協会の3者が中心となって6月17〜19日、区立大久保公園で開催した。会場模擬店での3日間の売り上げと、約130社がプログラムに掲載した協賛広告料を合わせた売り上げは約2000万円に達した。
共同代表の一人、呉永錫さん(民団新宿支部支団長)は、「多文化が息づく新宿の街をさらに発展させるため、すべての在住韓国人がリーダー役を担うんだという決意を示したかった。地元の商店街が応援してくれたのがなにより心強かった」と振り返った。
模擬店収益を 民団兵庫・西播支部
【兵庫】姫路市の夏の風物詩「第62回お城まつり」に民団兵庫・西播支部(辛輝浩支団長)が模擬店を初出店した。
会期中の6・7の両日、姫路城横の大手前公園内3ブースで婦人会が中心となってチヂミや豚キムチ、マッコリ、ジュースなどを販売した。2日間の収益は東日本大震災被災者支援にあてる。辛支団長は「被災地の漁業組合と連絡をとりながら収益金を有効に活用していきたい」と話していた。
民団岩手を通じ 建国伝統芸術部
【岩手】大阪府代表として第35回全国高等学校総合文化祭岩手県盛岡市大会に出場した白頭学院建国中・高校伝統芸術部は7月27日、東日本大震災被災者のためにと、義捐金7万8113円を舞台発表会場の盛岡市民文化ホール内で民団岩手本部の金盛義団長に寄託した。
義捐金は同伝統芸術部が6月の建国体育祭のとき、独自に「チャリティー公演」を行い、集めたもの。金団長は「被災者のため有効に使います」と述べながら、伝統芸術部に激励金を手渡した。
(2011.8.15 民団新聞)