掲載日 : [2003-06-24] 照会数 : 4245
13歳の同胞天才ゴルフ少女「ウィ」が全米優勝(02.6.24)
[ 優勝カップを手に笑顔のウィ・ソンミ ]
13歳の在米同胞天才ゴルフ少女「ミッシェル・ウィ」
全米女子アマ大会・最年少記録で優勝
「13歳の天才ゴルフ少女」ミッシェル・ウィ(韓国名ウィ・ソンミ)が世界のゴルフ界を驚かせた。
23日、米国フロリダ州パームコーストCC(パー72)でマッチプレーで行われた2003全米女子アマ・パブリック選手権で最年少記録で堂々の優勝を飾った。
13歳8ヵ月のミッシェル・ウィは、この大会、準々決勝で昨年の全米アマ選手権王者のベッキー・ルシディーに5ホールを残して6打差の楽勝をおさめたのに続き、準決勝で在米同胞のエイミー・チョー(19)に14番で5打差で勝ち、楽々と決勝に進出した。
◆10歳からメジャー挑戦、最年少出場記録も
全米大学王者、ビラダ・ニラパスポンポーン(21・タイ)との決勝は接戦の末最終ホールまでもつれ込んだが1打差で破り堂々の優勝を飾った。
同大会はメージャー級のアマ大会。ミシェル・ウィは、2000年に初出場。最年少出場者(10歳)としての記録も保持しており、4度目の挑戦で優勝。2000年にキャサリン・カートライツが記録した最年少優勝記録(17歳)も「13歳8カ月」に塗り替えた。
◆度胸満点!超ド級のジュニア
今年3月に行われた米女子ツアーのメジャー「クラフトナビスコ選手権」では予選を突破するだけでなく、なんとトップ20入りで決勝戦に駒を進めたミッシェル・ウィ。今年までLPGAメジャー最年少予選通過記録はアリー・ソングが持っていたが、ウィはソングより4カ月と1週間若くして通過、その記録を塗り替えた。
その驚く天才ぶりと恵まれた身長の高さで、ドライバーの飛距離は300ヤード。ナビスコ選手権で、歴代アマチュア最高成績(9位タイ)をあげて「度胸」をつけた。
◆決勝、4打差を大逆転
決勝は午前のラウンド8番ホールまで、なんと4打もリードされながら首位を追っていたが、粘り強い勝負根性と相手より平均80ヤード以上も伸ばせるドライバーショットを武器に、後半に入って逆転勝ちのドラマを演出した。
圧巻は24番目の6番ロングホール(パー5)。1打差でリードされていたウィはティーショットをバンカーに落とした。グリーン前には大きな池が待っていた。しかし5番アイアンで勝負に出たウィのセカンドショットは200ヤードの距離のグリーンにつけて、軽くバーディーを奪い、勝負を振り出しに戻した。
ともに譲らぬ息詰まる接戦にけりをつけたのは、35番目の17番(パー3)ホール。両選手はともに1mの距離からパーパット。
ウィが先に無難なくパーセーブしたのに対し、ビラダ・ニラパスポンポーンはあっけなく外れた。
歯の矯正をしていたり、良く笑うところは普通の中学生。夢は「マスターズ」でプレーすることだという大型新人だ。