掲載日 : [2003-06-25] 照会数 : 4413
<コラム・布帳馬車>祝!W杯1周年…韓国の成長
W杯で「太極戦士」が「無敵艦隊」スペインを破りベスト4に進出したのは1年前の6月22日。
その「快挙の日」1周年を祝うかのように、21日にバンコクで行われた女子W杯本戦(9月20日開幕・米国)行きのかかったアジア女子選手権3位決定戦で韓国が1度も勝ったことのない強豪日本を破り、初出場を決めた。優勝した北韓と「南北同伴出場」だ。
世界的名将、フース・ヒディンク監督によって昨年のW杯で快進撃を見せた韓国。同監督によって韓国サッカー界が変わった。A代表だけでなく中・長期的視野で科学的な指導方法を取り入れ、青少年育成に本腰を入れた。
欧州や南米へのサッカー留学も増加し、その成果が明確に現れた。昨年秋のU17、U20、U14と、アジアのユース大会すべてで優勝した。
着実な成長ぶりを見せているのは男たちだけではない。韓国の女子サッカーは実業団3チーム、大学9チームで成人選手の人口はわずか250人。だが、ここ数年、小・中学校の女子チームが倍増した。女子サッカーが本当に開花していくのはこれからだろう。昨年のW杯は経済面だけでなくこんなところにも大きな効果が現れている。
さて、66年のイングランドW杯で北韓がイタリアを下し、アジア初のベスト8に進出した。06年ドイツW杯は、その大会からちょうど40年を迎える。南北が揃って本戦に出場する日はくるのだろうか。(J)
(2003.6.25 民団新聞)