市場経済の新モデルへ
【ソウル】李明博大統領は15日、世宗文化会館で開催された第66周年光復節記念式の祝辞で、「共生発展」に向けた新たな市場経済モデルを作るべきだとの考えを示した。
李大統領は「われわれがはっきりと認識すべきことは、既存の市場経済が新たな段階へと進化すべきだという事実だ」とし、「『貪欲経営』から『倫理経営』へ、『資本の自由』から『資本の責任』へ、『富益富、貧益貧』から『共生繁栄』へ進化する市場経済のモデルが求められている」と強調した。
また、「われわれが進むべき道は明確だ。地球環境保全と経済繁栄、成長と生活の質向上、経済発展と社会統合、国の発展と個人の発展をともに成し遂げる新しい発展体制を築き上げることだ」と説明した。
南北関係については「平和と協力の時代を開かなければならない。そのためには責任ある行動と真剣な姿勢で相互信頼を構築することが最も重要だ」とし、「挑発を通じ成し遂げることができるものは何もない。信頼を土台に平和を成し遂げ、互いに協力し繁栄の道を歩む必要がある」と指摘。また「(北韓の)子どもたちのための人道的支援と自然災害に対する人道支援は続けていく」と改めて明らかにした。
韓日関係については「われわれは成熟した韓日関係のため努力してきた。未来のために、不幸だった過去にとらわれないが、過去の歴史をわが国民は決して忘れないだろう」とし、「日本は未来の世代に正しい歴史を教える責任がある。そうすることで韓日の若い世代は明るい未来に向けともに進むことができる」と述べた。
(2011.8.31 民団新聞)