韓国企業が移設に尽力
宮城県気仙沼市の大島港。東日本大震災の津波で陸地に打ち上げられたカーフェリー(306㌧級)が8月17日、5カ月ぶりに海に戻されるや、島民たちから歓声が上がった。
3000㌧級の大型クレーンで持ち上げたのは、5月から移設作業に取り組んできた海難救助専門の韓国企業「コリアサルベージ」の社員9人。同社のリュ・チャンヨル社長(57)は「経済的な観点で考えれば、利益は全くなかった。大災害に打ちひしがれる日本人を助けようとの思いで作業に取り組んだ」と語っている。
3月11日、大島には高さ15㍍の津波が襲い、港に停泊していたフェリーなどを陸地に打ち上げた。気仙沼を往来する交通手段を失っていた。
(2011.9.7 民団新聞)