【兵庫】在日同胞と日本人どうしの2組のカップルが11日、民団兵庫・西宮支部(文粲喜支団長)で韓国伝統作法に則った婚礼儀式を挙げた。同支部で歴史文化教室を週1回開催している西宮韓国学園が、韓国の文化について理解を深めてもらおうと、学園生を対象に初めて企画した。
韓・日2組
金博一さん(37)と金弘美さん(31)のカップルは、今年6月に挙式したばかり。「皆さんに韓国の伝統文化を知ってもらういい機会になれば」と参加を決めた。一方、日本人カップル、中村吉宏さん(38)と海野佳恵さん(35)は、同学園で韓国語を学んでいる関係。入籍はしていてもこれまで式は挙げていないため、「ぜひ、参加させて」と申し入れた。
新郎が婚礼卓の東に、新婦が西に立ってあいさつを交わすキョベレ(交拜禮)。新郎新婦それぞれが杯に注がれたお酒を半分ずつ飲み交わすハッグンレ(合 礼)、最後に新郎新婦が家族一人ひとりとあいさつを交わすペベッ(幣帛)と続いた。
この日の婚礼式には神戸韓国教育院の趙美玉院長をはじめ民団西宮支部の役員、韓国語教室の生徒ら約70人が出席し、2組の幸せを祈った。
文支団長は「伝統婚礼儀礼を実際に見ていただき、韓国の文化を身近に感じて楽しんでくれたのではないか」と、うれしそうに話していた。
(2011.9.28 民団新聞)