3・11被災地激励合唱も
韓日文化交流の祭典「韓日祝祭ハンマダン」(同実行委員会主催、文化庁協力)が1、2の2日間、東京・港区の六本木ヒルズアリーナで開かれた。今年のスローガンは「結(ゆい)」。3・11東日本大震災で被災した東北地方の復旧・復興と「共存共栄の21世紀」を共にとの韓国国民の願いを反映した。ステージでは韓日両国の出演者が、「一つに」を合い言葉に心と心を通わせた。
2日目のステージでは東京韓国学校合唱団「カンタビーレ」が被災地からやってきた宮城県仙台市八軒中学校合唱団とコラボし、東北地方を励ます歌を合唱して会場から喝采を浴びた。和洋楽器混声音楽集団「SAKURA PROJECT」は韓国民謡「アリラン」を演奏し、韓国のニューエイジ国楽バンド「アイ・エス」がお返しにと、加藤登紀子のヒット曲「百万本のバラ」を韓国語で歌った。
申 秀駐日大使は「両国が喜びと悲しみを分かち合う真の隣人であることを確認した」と、感想を述べた。
両国の伝統パフォーマンスの競演にも注目が集まった。太神楽曲芸協会の曲芸に対し、韓国の人間文化財、キム・テギュンさんは伝統芸能である綱渡りを演じた。約2㍍の綱の上で飛び跳ねると、観客席から悲鳴が聞こえた。
K‐POPファンは2日間にわたって行われたチャリティーオークションに熱狂した。女性グループ、「Miss A」の直筆サインが入ったTシャツには50人が希望したため、抽選となった。
会場は子ども連れの主婦や若い女性たちの姿が目立った。ハングルで自分の名前やメッセージを入れて作成した自慢のTシャツやハンカチを携帯カメラで撮影しあうカップルの姿も垣間見られた。昼時には韓国食の屋台に50人以上が行列をつくった。
大人気を読んだのはやはりK−POPライブ。Miss A、Decemver、J-Cera、IMALU、Girl's Dayらが順に登場するや、会場は女性ファンを中心に大歓声。
まつりの熱気さめやらないなかで迎えたグランドフィナーレでは、出演者と観客が輪になってカンガンスルレを歌い踊りながら来年の再会を約束しあった。輪の中には婦人会中央本部の余玉善会長や元プロ野球選手の張勲さんの姿も見られた。
(2011.10.5 民団新聞)