李明博大統領は国賓として米国を訪問中の13日、ホワイトハウスでのオバマ大統領との会談で2009年6月に採択した「同盟未来ビジョン」の趣旨を再確認し、韓米同盟を多元的戦略同盟に発展させていくことで一致した。韓米自由貿易協定(FTA)については、同協定の批准を機に韓米同盟を既存の軍事・安保分野から経済分野に拡大することで、両国関係を一段階発展させるとの認識を共有した(写真)。
両首脳は、韓米同盟が韓国にとっては「安保の第1の軸」であり、米国にとっては「太平洋地域の安保のための礎石」であることを確認し、今後、「平和と繁栄のための太平洋パートナーシップ」をさらに強めていく方針で合意した。
両首脳は、北韓の核・ミサイル開発による非対称的脅威が増大した状況で、両国同盟がより実効的かつ即時に対応できるよう必要な能力を補強し、対応態勢を大幅に強化することで一致した。
また、北韓のウラン濃縮を含む核活動が国連安全保障理事会決議と05年9月19日の6者会談共同声明に反することを確認し、北韓が核活動を中止すべきだとの認識を共有した。北韓核問題の根本的かつ包括的な解決に向け今後も韓米が緊密な協力体制を構築することにした。
李大統領は国賓としての訪米を招請したオバマ大統領に感謝の意を表明し、来年3月のソウル核安全保障サミットに合わせての訪韓を要請、オバマ大統領は受諾した。
(2011.10.19 民団新聞)