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青年会活性化へ拍車
【ソウル】民団創団65周年記念事業の一環として7月から実施されてきた「次世代育成1000人プログラム」の最終回(引率団長=林三鎬民団中央副団長)が8日から11日まで、オリンピックパークテルで開かれ、東日本地域の青年会員ら227人が南北韓の現状と国家安保について学んだ。現場視察では、IT大国韓国を象徴する三星電子を訪れ、世界で最も薄い7・9㍉の液晶テレビや、人間の体温を感じて作動する冷暖房などに直接触れ、歓声をあげた。
西東京から参加した金康輝さんは、「分断国家とか安保とか、在日だからこそ感じることができる貴重な研修だった。全国の青年たちを集めるために、キャラバン隊が同胞家庭を戸別訪問をしたという。地道ながらも基本的な活動が多くの青年の気持を動かしたのでは」と語った。
「地元にも青年会があればいいのに」と願う福島の金南孌さんは、11月から韓国で就職が決まっている。「来年オリニジャンボリーが開催されれば、スタッフとしてお手伝いしたい」と早くも手を挙げていた。
中・高・大学生、青年会員らを対象にした同事業は、目標を超える1100余人の同世代間の交流を図るとともに、若い世代に本国との絆を再確認する場になった。また、青年会の組織活性化と不実地方の再建に向けて大きな足がかりをつくった。朴善貴青年会中央本部会長は「一過性のものではなく、11月の日本での研修にもつなげ、組織強化に尽くしたい」と気を引き締めた。
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30〜40代、リーダーワークショップ…「学びと交流」が好評
【ソウル】30代・40代の各地民団幹部、青年商工人らを対象にした「在日同胞次世代リーダーワークショップ」(引率団長=呉公太民団中央副団長)がオリンピックパークテルで3日から6日まで実施された。70余人が参加。
「在日のルーツ」を皮切りに「韓国の発展」「今日の韓国」「北韓の3代世襲体制」などの講義(講演)を受けた。また三星電子の水原工場などを見学するとともに、6・25韓国戦争を記憶する戦争博物館、「天安艦」の置かれている第2艦隊司令部などを訪問し、依然厳しい韓国の安保状況や南北統一問題について学んだ。
参加者は「とても充実しており、大変有意義かつ貴重な4日間だった」「韓国が直面している問題や課題を痛感した。より深く考えるようになった」「各地の同胞と出会い、ともに学び、いろいろ語り合うことができた。学びながら交流する機会はとても重要」と研修を高く評価。「今後も、このような機会があれば、是非参加させてほしい」と感想文などを通じて表明している。
(2011.10.19 民団新聞)