器楽・舞 練習成果発表
小学生から大学生まで9校1グループ
観覧席から約1000人応援
【大阪】今年の「四天王寺ワッソ」は雨天のため中止となった。本祭が予定されていた6日、夏休みから四天王寺ワッソアカデミーに参加して楽隊舞姫の練習をしてきた9校・1グループの学生たち320人が会場に隣接する大阪歴史博物館講堂に場所を移し、練習の成果を発表した。観覧席は保護者や引率の教師ら延べ1000人で満席となった。駐大阪韓国総領事館韓国文化院から朴英恵院長らが駆けつけて見学した。
プログラムは耽羅、加耶、百済、新羅、高句麗、朝鮮王朝と続いた。それぞれ総勢70人前後が楽器を鳴らしながら、舞い踊った。民族学校からは建国小学校と建国学校吹奏楽部・伝統芸術部、金剛学園小学校が発表に加わった。
舞姫を演じた大阪芸術大学芸術学科の学生は、「ワッソ出演は先輩から後輩へと受け継がれてきた伝統です。今年は雨でしたが、来年も参加します」と話していた。
小学校当時から参加している豊中市立第十八中学校の生徒は、「長い笛を吹けるようになるまでには時間がかかりました。うまく吹けたときとても嬉しかったです」と喜ぶ。池田市から参加した宣真高校ダンス・バトン部の女子高校生たち。普段はチアダンスやバトン練習に忙しいが、本祭が近づくと舞いと楽器の練習をしているという。
韓国文化院の招致で来日した大韓民国国家代表テコンド示範団による模範演技も発表会に華を添えた。実行委員長の猪熊兼勝さんは、「雨になると楽器が使えない。1年間準備してきたのに残念です。また来年に向かって準備していきます」と話していた。
(2011.11.16 民団新聞)