掲載日 : [2003-06-30] 照会数 : 8045
甲子園府大会−京都韓学主将が選手宣誓へ(03.6.30)
[ 「1番くじ」を引き、笑顔の李良剛主将 ]
韓国語でも宣誓したい
第85回全国高校野球選手権京都大会(夏の甲子園・京都地区予選)の組み合わせ抽選会が6月28日、京都市右京区の京都外国語大森田記念講堂で開かれ、京都韓国学園の李良剛主将が「1番くじ」を引き、開会式で初めて在日外国人学校代表が選手宣誓を務めることが決まった。
同学園は全国の外国人学校で唯一、同選手権の都道府県大会に出場している。地元同胞をはじめ、各界で話題を呼んでいる。
抽選会には出場77校が参加。各高校主将が会場の壇上で組み合わせくじを引いた。63番目に登壇し「1番」を引いた李主将は役員に促され「京都韓国学園、1番です」と力強く声を上げると、会場はどよめき、すぐに大きな拍手に包まれた。
大役が決まった李主将は「光栄です。何となく当たりそうな雰囲気はありましたけど」と表情をほころばせ、「宣誓内容はチームメートや監督と相談して決めたいが、韓国語と日本語の両方で宣誓したい」と抱負を話した。
同学園は1999年、日本高校野球連盟に加盟し京都大会に初出場。出場2年目で初勝利を挙げ、昨夏はベスト16に進出した。開会式は7月12日、右京区の西京極球場で行われる。
同学園の李虎雄校長は「韓国語で選手宣誓をしたいという言葉がとっさに出てくるなんて。よく言ってくれた。生野区からうちに学校に入って2年。それなりに京都韓学への思い入れがあるんでしょうね」とうれしそうに語った。高野連事務局も「なんの問題もない。韓国語だけでは日本の人が理解できないので、両方でやるのがいちばんいい」と歓迎している。
(03.06.30)