創団65周年記念式典の第2部祝賀晩餐会には韓国から周鉉美とパク・ヒョンビンの2人の著名な歌手、在日同胞声楽家の呉八重子さん、東京韓国学校舞踊クラブの中高女子生徒16人が舞台に立ち、歌と舞踊、サムルノリで華を添えた。被災地からも岩手と宮城の両県知事がビデオ映像を通してこの間の民団の支援に感謝の言葉を述べた。最後は金昭夫記念事業運営委員会副委員長(中央副団長)が1世への感謝の言葉で締めくくった。
「歴史をつなぐ責任」 参加者
報われた努力皆さんに感謝
成鉉さん(72、無窮花章受章の圭訓氏長男) 家族を犠牲にしてまで在日同胞と民族のために尽くしてきたアボジの努力が、ようやく報われた思いだ。永遠に消えるところだったアボジの功績を掘り起こしてくれた皆さんに、あらためて感謝したい。全国の民団幹部が集まった席でこうして光をあててくれたことで喜びもひとしおだ。
林炳根さん(57、広島県安芸支部支団長) 20代から青年会活動に携わってきた。30年前は民団がさまざまな権益擁護運動や差別撤廃運動などの先頭に立ち、活気があった。当時、安芸支部は220〜30世帯があったが、今では半分に減少した。団費だけで運営するのは難しく、なにか方法を考えていくべきだ。最近、韓流のおかげで若い世代に偏見が少なくなったのは喜ばしい。在外国民選挙には関心があり、周囲にも登録申請を呼びかけていきたい。
金尚弘さん(55、愛知県名南支部支団長) 10代から青年会と関わりをもった。全国的に盛り上がりを見せた指紋押捺撤廃運動などが印象に残っている。30代から青商に入り会長を務めた。世代交代が緊急の課題だったが、愛知県では中北体育会を通じて小・中学生を対象にしたフットサル大会を全国に発信した。オリニと一緒に両親も出て来るので一石二鳥だ。今年春に知多支部と合併したばかり。原点に返り、家庭訪問を実施した。広いだけに、民団の広報活動が欠かせない。若いときから民団と接する機会を提供することが大事だ。
徐泰者さん(婦人会中央本部顧問) 中央団長表彰を受けられてうれしい。民団はいつまでも栄えて欲しいと思っている。これからいろいろ厳しいでしょうが、皆さんが協力し、さまざまな知恵や考えを出し合っていけば発展するのではないか。国政選挙権があることは本当にうれしい。私自身は無我夢中でやってきたけど、今の若い人は教育も受け、頭もいいからよく考えて韓国のためにやるのではないでしょうか。
民団発祥の地調布市に碑を
徐洪錫さん(79、民団西東京本部団長) 民団西東京本部発祥の地である調布市に碑を建てたい。65周年式典に出席して、ますますその思いを強くした。われわれが苦労しながら築いてきた民団の足跡を次代に伝えていきたいからだ。市有地に建立するには行政の許可が必要であり、時間がかかるだろう。われわれの代でかなえられなかったときは、若い世代が遺志を継いでいってほしい。
李晩雨さん(61、民団山口・下関支部支団長) 65周年という節目の年に中央団長から表彰を受けられ光栄。次代育成の一翼を担えるよう少しでも力になりたい。
(2011.11.23 民団新聞)