韓日新時代の主体に
愛する60万在日同胞の皆様!
「在日本大韓民国民団」の創団65周年をお祝い申し上げます。
過去65年の在日民団は、祖国の痛みと喜びをともに分かち合ってきました。
解放の渦の中で大韓民国建国の先頭に立ち、6・25戦争の時には644名の学徒義勇軍が祖国の自由を守るために海を渡りました。
88ソウルオリンピックのような国家的な慶事や水害、外貨危機のような苦難に際しても在日民団は力を合わせ、愛国の心を故国へ伝えました。
愛する在日同胞の皆様!
さる97年、創団50周年を迎えた民団は、日本社会と共生、共栄を追求するという未来志向的な決断を下しました。
これは差別と苦難を肯定的なエネルギーに昇華させる賢明で勇気ある決定だったと考えます。
韓・日両国は21世紀の新しい韓・日関係をつくるために、知恵深く努力していかなければなりません。歴史を忘れず、未来に向かって進むことが韓・日関係の根幹だと思います。
最近の両国関係は緊密な経済的協力に加え、人的、文化的な交流が過去のどの時代よりも活発に展開され、両国国民の心の距離も近くなってきています。
これは東北アジアのより大きな繁栄と平和を切り拓いていく上で頑丈な礎石になるでしょう。
民団の皆様も両国を結ぶ懸け橋として、またグローバル時代の韓・日関係の新しい章を開く主体として、ともに思いを結集し、協力して下さるようお願いします。
重ねて、創団65周年をお祝いするとともに、60万在日同胞皆様のご家庭が健康と幸福に満たされますようお祈りいたします。ありがとうございました。
(2011.11.23 民団新聞)