朝鮮中央通信など北韓のメディアは19日、金正日国防委員長が17日午前8時30分、現地指導に向かう途中、専用列車の中で亡くなったと伝えた。69歳だった。死因について、重症急性心筋梗塞と心臓ショックのためだと発表。列車で外遊した際の肉体的過労も一因だとした。
北韓は金国防委員長の三男、金正恩党中央軍事委員会副委員長をトップとする党・軍・政府の幹部232人による国家葬儀委員会を構成。遺体を錦繍山記念宮殿に安置し、28日に平壌で告別式を行い、29日には追悼大会を開く予定。
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民団中央本部の鄭進団長は19日、金国防委員長死亡と関連して次のような談話を発表した。
「不健康説は以前から流されてきたが、それにしてもあまりにも突然の知らせだ。
来年は金日成誕生100年を期して『強盛大国』の大門を開くと豪語し、金正恩への3代世襲を不十分ながらも進めているところだった。
この突然の死で北内部が不要な混乱に陥らないよう望むとともに、韓半島の平和と安定に動揺がみじんもないことを強く願う。
私たち在日韓国人で構成する韓国民団は、事態の推移を注視しながら、一日も早い北韓の政情安定を期待するとともに、住民が平穏、幸福に暮らせる民主的な体制づくりへと転換するよう期待する」
(2011.12.21 民団新聞)