「地方参政権付与 遺志継ぐ」山口那津男公明党代表
【兵庫】永住外国人に対する地方参政権付与を主張し、国会に提出する法案も自らまとめた冬柴鉄三公明党元幹事長の「お別れの会」が23日、地元選挙区の尼崎市で執り行われた。公明党の山口那津男代表や自民党の谷垣禎一総裁、民主党の前原誠司政調会長ら約2000人が弔問に訪れた。
山口代表は追悼の辞で、「冬柴さんは永住外国人の地方参政権付与を命がけで推進してきた。そのご遺志を継いでいく」と遺影に誓った。遺族を代表して大さんが、「こんなにもたくさんの方が来られ、父もさぞかし喜んでいると思います」とあいさつした。
冬柴氏は国土交通相などを歴任。昨年12月5日、急性肺炎のため亡くなった。75歳だった。民団中央本部から辛容祥常任顧問、呂健二副議長、徐元組織局長、地元兵庫本部からも車得龍団長ら多数が献花した。
冬柴氏と親交の深い車団長は、「非常に残念の一語に尽きる。尼崎市民としても、とても惜しい人材を亡くした。われわれが念願としてきた地方参政権獲得運動にも当初から携わってくれた。これからも継続して推し進めてもらおうと思っていた矢先の出来事で悔しい思いでいっぱいだ」と心情を語った。
(2012.1.25 民団新聞)