東京韓学美術展
書画や紙風船で
東京韓国学校(梁源澤校長、新宿区)の児童・生徒が、東日本大震災で被災した日本の友人たちを励ます「希望のメッセ‐ジ」を美術作品に託し、8、9の両日、同校中央玄関ロビーで発表した。
中・高等部生徒の作品は絵画や書画など120点。絵画では救命ブイと錨の絵をバックに、「We are ready to help you」の文字が踊るものや、地震で亀裂の入った地面を針で縫い合わせるものなど、力強く、説得力のある作品が目立った。
初等部の児童は、韓国伝統凧や紙風船、巻紙などを使って「必ず復興しよう、私たちも応援します」、「希望を忘れずに」などのメッセージを記した。
8日には申 秀駐日大使と呉公太民団中央本部団長が駆けつけ、梁校長とともに作品を見て回った。呉団長は、「日本で共に生きる住民として意義が大きい美術展だ。1日も早い復興を祈る皆さんの願いが被災地、東北に届くことを祈る」と述べた。
震災から1年を迎えた11日には同校代表が「祈願と感謝のコンサート」を開催した仙台市八軒中学校を訪れ、作品の一部を届けた。東京韓学は昨年の「韓日祝祭ハンマダン」で八軒中学の生徒とコーラスを共演した。
(2012.3.14 民団新聞)