掲載日 : [2003-07-30] 照会数 : 2894
北韓は直ちに核放棄を 盧大統領が休戦50年で表明(03.7.30)
盧大統領…応じれば支援惜しまぬ
盧武鉉大統領は27日、ソウル竜山の戦争記念館前広場で行われた韓国戦争休戦協定50周年記念式の演説を通じて、「北韓は一日も早く対話の場に出てこなければならず、核を放棄し、平和と共生の道を選択することを強く促す」と表明した。そのうえで「北韓がそのような道を選ぶ時、われわれと国際社会は必要なあらゆる支援を惜しまないだろう」と強調、多国間協議の受け入れを呼びかけた。
盧大統領は「最も急を要する当面課題は北韓の核問題だ。この問題は必ず対話でもって平和的に解決されなければならない」としながら、このように述べた。
また、「3年1カ月余りにおよび400万人が亡くなった韓国戦争は、われわれにとって決して忘れることのできない戦争だ。平和のための決意はいささかも弛めてはならない。それこそ戦没勇士たちの犠牲を無にしない唯一の道だ」と表明。「平和は意思だけでは守れず、平和を守るための力が必要だ」と力説した。
この日の式典では、戦没者を追悼し平和と和合を念願する青銅の韓国動乱記念塔の除幕式が行われ、訪韓中のニュージーランドのクラーク首相をはじめ、参戦21カ国の政府代表と元参戦兵士、駐韓外交使節、永吉国防部長官、ラポート司令官をはじめとする歴代の駐韓米軍司令官など2700人余りが出席した。
盧大統領は、ブッシュ米大統領との24日の電話会談で、北韓の核問題について意見を交換。北韓の核開発計画が「完全かつ不可逆的で、検証可能な方式」で放棄されなければならないという点を再確認した。さらに、両首脳は多国間協議を通じて核問題を平和的に解決する糸口をつかみうるとし、多国間協議開催のための努力を引き続き行うことで合意している。
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ソウルの戦争記念館前広場の韓国戦争休戦協定50周年記念式に先立ち駐韓国連軍司令部主催の休戦協定50周年記念式が、27日に板門店南側地域「自由の家」前の特設会場で行われ、参戦21カ国代表と約1500人の元参戦兵士、家族など2500人が参加した。
(2003.7.30 民団新聞)