掲載日 : [2003-10-01] 照会数 : 3481
お年寄りとともに15年 「故郷の家」で感謝の集い(03.10.1)
[ 集いを祝い「アリラン」を合唱する3人のハルモニ ]
チョゴリに心も華やぐ…「アリラン」合唱に拍手
【大阪】高齢化社会が深刻化し、お年寄りたちの憩いの場が求められている中、1988年に設立された社会福祉法人こころの家族・故郷の家(中川和雄会長、尹基理事長、大阪府堺市桧尾)の15周年感謝の集いが9月29日、同ホームで開かれた。
尹理事長が、当時在日コリアン高齢者が孤独死をしたことを契機に、在日韓国老人ホームを作る運動を提唱して全国で初めて建設され、キムチと梅干しが食べられる特別養護老人ホームとして、福祉文化のお年寄りたちの国際交流の場となっている。
集いには、中川会長や尹理事長はじめ、故郷の家建設実行委員長の金基周民団中央本部副団長、婦人会大阪府本部の崔松江国際部長ら多数がお祝いにかけつけた。ピンクや緑などの色鮮やかなチマ・チョゴリに身を包んだハルモニやハラボジらを前に、中川会長は「ホームのさらなる発展を願い、こらからも元気に過ごしてください」とあいさつし、同ホームのボランティアの人たちや職員らに感謝の意を述べた。
また、最高齢者の朴敬女ハルモニ(102)をはじめ、車イスを利用しているお年寄りたちに、車イス用のクッションが贈呈されたほか、職員たちに日ごろの労を労い、表彰状が手渡された。
尹理事長は「人情深いハルモニやハラボジたちに囲まれて、15年を迎えることができました。休みなくお年寄りたちを支えてきてくれた人たちに、心から感謝するとともに、韓国と日本とが共に生きられるような温かいホームをこれからも広げていきたい」と改めてこの15年を振り返り、熱い思いを語った。
お年寄りたちを代表して3人のハルモニたちがお祝いの歌として、「アリラン」を合唱、大きな拍手がわいた。また、アトラクションでは、韓国伝統芸術研究院らの韓国舞踊や民謡が披露され、華をそえた。
(2003.10.1 民団新聞)