掲載日 : [2003-10-01] 照会数 : 5276
四天王寺ワッソ再開へ 「きらびやかさ」引き継ぐ(03.10.1)
11月3日に
【大阪】関西興銀の経営破たんによって中断していた古代東アジアの交流を再現する祭り「四天王寺ワッソ」が11月3日、3年ぶりに復活する。
民団はじめ韓日の企業、団体、歴史学者らが発起人となり、ワッソの運営を引き継ぐNPО「大阪ワッソ文化交流協会」(理事長、井植敏・三洋電機会長)設立の認可申請をこのほど大阪府に提出した。
四天王寺ワッソは、聖徳太子らが朝鮮半島からの使節を歓待する様子を、大阪市天王寺区の四天王寺周辺で再現した祭り。90年に始まり、毎年11月3日に開かれてきた。しかし、関西興銀が経営破たんしたため00年年を最後に中断、以後はシンポジウムを開き、再開の道を探ってきた。
公道を使ったメーン巡行は規模を縮小するものの、約1500人分のきらびやかな衣装や長さ約12㍍の船だんじりなどは引き継ぐ。また、韓国文化探訪ツアーやスポーツ交流にも取り組み、「市民の手による新しい祭り」を目指す。
関係者らは、復活のめどが立って喜びながら「ワッソは朝鮮半島との交流を学ぶ生きた教科書。大阪の市民の祭りとして根付かせたい」と話している。
民団大阪府本部の金昌植団長は「今回日本の財界や一般支援の方たちと在日同胞とが、一緒にワッソの再開に動き出したことは、両国との間の大きな前進でありうれしいこと。共に手を携えて作っていくということで、この再現が今後の道しるべになっていくと確信している」と語っている。
(2003.10.1 民団新聞)