掲載日 : [2003-11-10] 照会数 : 6549
韓国国家代表選手めざして 在日同胞選手の声(03.11.12)
[ 鄭進在日同胞選手団団長 ] [ 左・体験参加で善戦した建国高校女子バレーボール部。右・ゴールを決め抱き合って喜ぶ代表選手。 ]
第84回韓国国体特集
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選手のプレーに感動
在日同胞選手団 団長 鄭進
在日同胞青少年の民族教育の必要性が叫ばれて久しい今日、今年の韓国国体に参加した3・4世たちはスポーツを通じて母国と同胞に触れ、韓国人としてのプライドと喜びを覚えてくれたのではないでしょうか。
私はこの子たちががむしゃらにプレーする姿を見て涙が出そうでした。言葉無しに私たちを感動させてくれたスポーツというものは本当にいいものだと実感しました。
全国にはまだまだ優秀な同胞選手が埋もれていることでしょう。今後とも1人でもこうした在日青少年スポーツ選手を発掘、育成してあげたい。そして母国という大舞台ではつらつとプレーさせてあげたいのです。そのためにも、民団は一体となってこれからも全力を尽くします。
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在日同胞選手発掘を
在日大韓体育会 会長 許寧太
在日同胞選手団事業に温かいご理解とご支援を賜り心から厚く御礼申し上げます。開会式で在日同胞選手が目を輝かせ、笑顔で胸を張り行進をする勇姿、競技で力いっぱい頑張った選手皆さんから「感動した、韓国人ってすばらしい、一生忘れない、感激」など、胸が熱くなる感謝文をいただき目頭が熱くなる感動を覚えました。
しかも劇的な逆転総合優勝の朗報と喜びに、あらためて在日青少年の健全育成と生きた民族教育の重要性と責任を痛感しました。
「在日同胞青少年に夢と希望を!」とのスローガンを掲げる在日同胞選手団事業に多くの在日若人が参加できますようスポーツ選手がいらっしゃいましたら是非ともご紹介、ご推薦をいただきたくお願い申し上げます。
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バレーボール
入場行進 一生の感動
崔恵理(17歳/建国高校)
今回初めて国体に参加させてもらって、自分にとってかなり良い経験となりました。こんな体験はめったに無いし、人とのふれあい、同じ在日韓国人の人に出会えたことが何よりうれしかったし、また、すごく良い勉強にもなりました。この国体を通じて自分自身が一歩前進というか、何か成長した気がしました。
開会式は本当に鳥肌が立つほど感動しました。一生の思い出に残ると思います。
盧千賀(15歳/建国高校)
この大会に参加できてとてもよかったと思いました。開会式の入場行進に出れたことだけでもとてもいい経験ができたと思います!韓国に来た事で国語の勉強にもなり、自分の国のことがちょっとでもわかったこともいい経験になりました。
金博美(15歳/建国高校)
私は、初めて国体というすばらしいものに参加させていただいて本当によかったです。来年も行きたいと思うくらい、かなり感動しました。
韓国の皆さんはかなり優しくて、かなり親切に話しかけてくれたので、うれしかったです。日本に帰りたくないと思いました。また来年も韓国で試合をしたい。
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サッカー
広がった「在日」の輪
金創慶(20歳/フリーター)
自分の力不足で、試合には多くの時間出場できませんでしたが、多くの在日同胞と知り合えて、日本で外国人として生きることとは違う、特別な時間が過ごせてよかった。
朴慶宇(23歳/会社員)
国体に初めて参加してみて、短い間ではありましたが大変良い経験ができて良かったと思います。また、たくさんの人との出会いが一番うれしく思います。来年は必ず優勝します。
金明秀(23歳/フリーター)
初参加ということでメンバーとうまくやっていけるか不安もありましたが、みんな非常によくしてくれたし、積極的に話しもしてくれてすぐになじむ事ができました。
来た以上は絶対に優勝して帰るという気持ちで臨んだんですが、残念な結果になりました。これからもぜひこの大会に参加したいと思います。
高興生(20歳/YBM語学院)
みなさんと一緒にサッカーをして、ご飯を食べたりするのが初めてで、とても良い経験になりました。試合は負けてしまいましたが、これを機に練習をたくさんして、来年、在日が優勝できるように頑張りたい。
李英基(19歳/国際教育振興院)
レベルの高い先輩たちと共にサッカーや私生活をすることで、人間として、また、サッカー選手として成長していくのを実感できました。
残念ながらチームは良い結果を残せませんでしたが、これからを見すえ、今回自分に足りなかった部分や、やり残した部分を克服していきたい。
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水泳
母国体感で勇気得た
朴希代子(19歳/立命館大学)
在日同胞代表として韓国国体に出場するのは今年で3回目ですが、銅メダルを獲得できて良かったです。今年も良い経験になりました。
金明希(21歳/関西学院大学)
国体への参加で得たものはたくさんあります。競技面では悔いが残りましたが、韓国の友達とたくさん話すことができ、とても良い思い出です。
来年から社会人として、在日ということを誇りに感じて、生きていきたいと思います。
高礼美(19歳/大阪国際大学)
初めて韓国に来て、試合ができてとてもいい経験ができました。もしまた試合に出れれば、韓国語でここの選手と仲良くなりたいです。
日本にいる時は国籍だけ韓国でまったくこっちの事は知らず生きてきましたが、初めて自分の国に来て文化や生活習慣を肌で感じる事ができ、これからは堂々と韓国人として生きていけるような気がします。
鄭仁和(16歳/立正高校)
今回初めて韓国に来ていろんな意味で大変勉強になりました。いろんな食文化や伝統文化を見ることができたり、水泳で成績はあまりよくありませんでしたけども、いろんな選手の泳ぎを見て今後の勉強になりました。
具正明(22歳/山口大学)
成績は良いとはいえませんが、今回初めて韓国の国体に参加させてもらい、競技に対してだけでなく、母国に対する思いや韓国に対する気持ちが大きく変化したと思います。
留学やこれからの国体に対しても、前向きに考えられるようになった10日間であった。
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テニス
来年の雪辱胸に誓う
姜秉允(18歳/大阪体育大学)
あまりいい結果を残すことができず悔しい思いをしたので役員の方々をはじめ監督さんやコーチ、応援していただいた方々に来年は金メダルを取ってお返しをしたい。
金晃宏(19歳/テニスインストラクター)
とても良い経験をさせていただいてありがとうございました。試合の結果はすごい残念なものになりましたが、自分のテニスにはとてもいい勉強になったと思います。応援してくれたり、サポートしてくれたみなさんにお返しができなかった分を来年もし来れるのであれば、お返しできたらいいなと思います。
来年こそ優勝ダ―!
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テコンドー
李耕治(21歳/関東学院大学)
試合は負けてしまいましたが、本場韓国の選手と闘ったことでいろんなことにおいて勉強になりました。これを糧にして日本に帰ったら早速練習に励みたいと思います。そして来年こそは初戦を突破し、その勢いでメダルを獲得できるようになりたいです。
李裕鎮(23歳/にテコンドー留学)
自分は現在韓国にテコンドー留学をしていますが、国体はその練習成果を試すにはまさにうってつけの大会だったと思います。
結果は残念ながら負けてしまいましたが、韓国選手とほぼ同等に渡り合えたということが今後の自分にとって大きな自信となりました。
毎年、友だちが増えて、競技場であいさつをするのが大変なぐらいになってきました。こういった事ができるのも、国体に参加させていただいているからこそだと思い感謝しております。
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剣道
金昭秀(17歳/春日井東高校)
初めて国体に出ることになっていろいろ不安だったけど、いろんな人に助けてもらってよかったです。言葉がわからないのでいろいろと話しの合わないこともあったので苦労しました。
この国体に出ていろいろと学ぶ事がたくさんありました。また出たいと思いました。
李泰行(21歳/岡山商科大学)
初めは食事が合わず大変でしたが、慣れた頃に日本に帰るのが残念です。長いようで短い旅でした。楽しくて、苦しくて、色々な思いがありました。
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フェンシング
文孝光(18歳/法政大二高校)
今回の国体を通じて、韓国の試合の強さだけでなく、人々の温かさにふれる事ができ、本当に良かったです。
いつか韓国優勝を足がかりにして、世界チャンピオンになりたいです。
(2003.11.12 民団新聞)