掲載日 : [2003-11-10] 照会数 : 3620
函館、手作り韓国グルメ祭りに1000人(03.11.12)
[ 開場と同時に市民が殺到したキムチ売り場 ]
韓国会館で一番人気はキムチ類…わずか30分で完売
【北海道】民団北海道・函館支部(甲成支団長)が2日、昨年に続き韓国会館で「韓国うまいものフェア」を開催した。市民に好評を博したのが婦人会手作りのキムチ。白菜は200㌔㌘をわずか15分足らずで完売した。地域で共生している在日韓国人の存在をアピールした。
会場は1階のガレージで車10台を収容できるスペース。午前10時の開場と同時に買い物客が会場奥のキムチ売り場に殺到した。その数およそ300人ほど。争うようにして買い求めた。
白菜は15分で完売。続いてきゅうりと大根もなくなり約30分ですべてのキムチ類を売り切った。買い物客からは「キムチなら何でもいい」との声まで上がる始末。しかたなく近隣の韓国総菜店から在庫を仕入れ、急場をしのいだ。
支団長をはじめとする支部役員が韓国から直接し入れたカーペット、肌かけ布団、壁飾り、石けんなどの家庭用品売り場にも人だかりができた。
最終的には午後3時に閉店するまでに1000人以上(主催者発表)が来場した。
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「地域共生」アピール
「韓国うまいものフェア」は「韓国会館の存在をアピールしたい」という支部若手課長クラスの発案で始まった。昨年は韓国から仕入れた食品・雑貨類が中心だったが、2日間で1500人以上を集めた。この結果、市民が気軽に韓国会館に足を運ぶようになり翻訳や通訳の依頼も増えたという。
2回目となった今年のテーマは地域に住む在日韓国人に親しみをもってもらうこと。そのため、在日韓国人が守り続けている家庭の味がするキムチを全面に出した。白菜だけでも昨年の2倍近い200㌔㌘を漬けた。
千正己副団長は「イベントを通して普段は出てこない人も手伝ってくれた。みんなが民団のためになんとかしようという気持ちになってくれたのがいちばんの収穫」と喜んでいる。
なお、支部会館の2階では「布帳馬車」を出店、できたてのチヂミやトック、トッポギ、牛すじ、チャプチエを販売した。
(2003.11.12 民団新聞)