掲載日 : [2003-12-10] 照会数 : 3696
来年2月に民団フェスティバル開催(03.12.10)
写真展・映画祭など…原点・歩み検証
「語り継ごう『在日』を!」をテーマとした「第2回MINDAN FESTIVAL」(民団フェスティバル)の来年2月開催とその概要が決まった。「写真展」(「在日の原点―解放・引き揚げ」、「家族の肖像―在日を生きる人々」、「民団の歩み―同胞と共に」)と「映画祭」(「日本映画に描かれた在日Ⅱ」―解説/映画上映/ゲスト・トーク)などからなる。会場は、昨年11月の第1回と同じく東京・南麻布の韓国中央会館。
期間は来年2月6日(金)から11日(水)までの6日間。小学校高学年から父母まで一緒に楽しめる舞踊劇「ノリノリ!」の上演、第85周年2・8独立宣言記念式典も企画されている。
「第2回MINDAN FESTIVAL(M・F)」実行委員会では、「在日」の歴史を形成するに至った乙巳条約(保護条約)から100年の節目となる2005年を控え、これに先駆けたプレイベント、と今回のM・Fを位置づけている。
主題を第1回に続き、「語り継ごう『在日』を!」としたことについては「来場者が『在日』について、家族や友人同士で感想を述べ合う、または展示された写真の中の人物や風景に問いかける、あるいはトークゲストと共に映画とその背景について語り合う。さらには今は亡き1世のハラボジやハルモニたちに、心の中で語りかけてもらうことを通じ、私たちの歴史がしっかりと後裔に継承されれば、との願いを込めた」としている。
「写真展」では解放前・解放後を通じて「在日史」を象徴するもの当時の在日(特に庶民)の表情、暮らしを表すもの民団の歴史―闘争から共生まで―を時代・運動毎に米国国立公文書館、ニュージーランド国立公文書館、道岸勝一(写真家)作品集、OH企画所蔵品、その他日本の各新聞社・写真家のものを発掘し、また「在日」の各家庭に眠る秘蔵写真など民団中央(および地方本部、傘下団体)が所蔵する写真、資料、またはビラ、ポスター、冊子などを再確認、選別して展示する。
「映画祭」での上映作品は▽『絞死刑』(大島渚監督/68年)▽『青〜chong〜』(李相日監督/00年)▽『あれが港の灯だ』(今井正監督/61年)▽『異邦人の河』(李学仁監督/75年)▽『エイジアン・ブルー浮島丸サコン』(堀川弘通監督/95年)▽『夜を賭けて』(金守珍監督/02年)。
日本映画で描かれた「在日」について、製作エピソードなど、監督や出演者、原作者、映画評論家らによる解説とトークも行われる。
(2003.12.10 民団新聞)