掲載日 : [2017-05-10] 照会数 : 12799
文在寅大統領当選者への歓迎談話文
在日本大韓民国民団は、すべての在日韓国人を代表して、第19代韓国大統領に「共に民主党」の文在寅候補が選出されたことを心から歓迎いたします。
私たちは今回の選挙に一票を投じた在外国民の一人として、文在寅大統領当選者には、まず朴槿恵前大統領の弾劾、罷免という政局不安で内外国民が疲弊し、分裂した国論を一日も早く収束し、一致団結して韓国再生に舵とりを切ることを強く望むものです。
朴前大統領の罷免から60日という短い期間で、このたびの大統領選挙が高い投票率で無事に終わったことは、韓国を立て直そうという内外国民の関心が非常に高かったことの表れであり、大きな混乱もなかったことは、韓国の民主主義の成熟度を世界に示したものでした。実に誇らしく思います。
文在寅当選者は、この間、大統領不在で停滞を余儀なくされた国政再建から着手し、失墜した韓国の国際的信頼度をもう一度取り戻す指導力を発揮していただきたいと強く求めます。また、北韓の核開発やミサイル発射などによって引き起こされている韓半島の緊張状態や、不測の事態も喧伝されている北韓と米国の一触即発の状態を払拭し、強力な安保と米・日との同盟強化で北韓の核問題解決と平和統一への前進に全力を尽くしてほしいと願います。
隣国日本との関係については、友好関係の一層の改善に努めてほしいと強調したいと思います。
私たち韓国民団は、未来志向的な観点から韓日関係の発展に尽くしてきたと自負するものです。今後とも、文在寅当選者が指導する祖国大韓民国と居住国日本との懸け橋の役割を積極的に果たすことを改めて表明いたします。
2017年5月10日
在日本大韓民国民団中央本部
団 長 呉 公 太(オ・ゴンテ)