掲載日 : [2003-12-24] 照会数 : 6010
東京韓学「在日課程」 合格者父母に聞く(03.12.24)
[ 東京韓学で中等部の入学試験に臨む受験生 ]
語学力向上に期待
3月まで募集
東京韓国学校が開校50周年事業の一環として04学年から中等部に開設する「在日(同胞)永住者課程」を受験していた11人全員の合格がこのほど明らかになった。
小さな韓国総菜店を一人で切り盛りしている在日2世のオモニは、来春から娘を東京韓学に通わせることになったことについて「英語の水準が高く、設備もすばらしい」ことを挙げた。現在通う朝鮮学校からは反対され、内申書を出してもらえなかったものの決心は変わらない。いずれは韓国の大学への進学させることも視野に入れているという。
千葉県に住むある在日2世は、娘が東京韓国学校の主宰する「土曜学校」でイキイキ学ぶ姿を見て、「本来持っている韓国語の資質をさらに伸ばせるのでは」と確信した。同胞クラスメイトとの新たな出会いにも期待をかけている。
都内で韓国料理店を営む在日2世(29)の女性は自身も東京韓学出身。来春から東京韓学に通う弟には日ごろから「言葉を覚えたら得するよ」と韓国語を覚えるように勧めてきた経緯がある。姉弟の両親が亡きいまは、弟が将来の跡取りとなり、チェサも取り仕切らなければならない立場だという。
「在日永住者課程」では在日同胞教諭が主要5教科を日本の教科書を使い、日本語で教える。体育、美術、音楽など他の教科は韓国語で進めるが韓日両国語のできる友達が「トウミ」としてつき、韓国語の理解を助ける。在学中の3年間で中級程度の実力を目指す。
募集人員は20人で定員はあと9人ほど。東京韓国学校では来年3月中旬まで志願者には随時第2次試験を実施し、合格者を決めていく。
問い合わせは東京韓学理事会。電話は03(3357)2286まで。
(2003.12.24 民団新聞)