掲載日 : [2004-01-01] 照会数 : 12164
<ウリ市場>キムチ横丁 東上野コリアタウン 東京・上野(04.1.1)
[ 土日は関東全域から買い出しの客が足を運ぶ上野のキムチ横丁 ]
[ いつも大忙しのアリラン亭 ]
[ 冷蔵ケースの中には白菜、大根、キュウリなど様々なキムチが並ぶ ]
[ アリラン亭で毎日漬けられるキムチ ]
乾物、焼肉店が建ち並ぶ…東日本の食材供給源に
東京・上野駅から昭和通り(国道4号線)を渡り、一本裏通りに入ったところにあるのが、通称・キムチ横町と呼ばれる一角。最近「東上野コリアタウン」という新名称もお目見えした。
通りに面して、キムチやチャンジャ、トウガラシ、ムッ、などの食材や調味料などを店頭に並べる店が立ち並ぶ。アリラン、板門店、大門、冷麺など韓国的な漢字やハングルが浮かび上がる。食材店に挟まれるようにして焼肉店が軒を連ねる。細い路地を入った中にも焼肉店があり、ソウルの裏路地を彷佛させる。
この一角は古くからの在日同胞が経営する店がほとんど。首都圏の同胞の胃袋を満たしてきた。また東日本の焼肉店や地方の韓国食材小売り店への卸売りも兼ねてきた。一昔前は、旧正月や秋夕の前には、東北方面から買い出しにくる同胞などでいっぱいになった。しかし近年は、生ものでもクール宅急便のおかげで安心して送れるため、店頭よりも梱包と発送業務が忙しいと言う。
一方、店頭を訪れるのは、東京という土地柄、90%以上が日本のお客さん。売れ筋は、白菜やダイコン、キュウリのキムチ。最近は韓国ノリも人気があるという。中には、自分でキムチを漬けようとトウガラシなどの材料を購入していく日本の主婦の姿も。
キムチ専門店では、キムチを利用した料理のレシピを準備し、「酸っぱくなってもチャーハンにすればおいしいよ」と一声をかけている。一歩店の奥に入ると、毎日たくさんのキムチが漬けられている。年末のこの時期になると、漬け込むのに大忙しだそうだ。
キムチにしても、それぞれの店が、味に自信を持って販売しているため、買い物客も、あちらこちらと自分の好みの味を探す楽しさもある。
キムチから調味料、はては韓国ラーメンまで、何でもそろうのがキムチ横町の真骨頂だ。
(2004.1.1 民団新聞)