掲載日 : [2004-01-14] 照会数 : 3798
失望の念禁じえぬ 小泉首相の「靖国参拝」に(04.1.14)
金民団中央団長「遺憾の意」表明
日本の小泉純一郎首相が1日に靖国神社に参拝したことについて、民団中央本部の金宰淑団長は3日、談話文を発表、「強い遺憾の意」を表明した。談話文全文は次の通り。
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小泉純一郎首相が1月1日、靖国神社を公式参拝しました。A級戦犯を祀り戦前の軍国主義の象徴である靖国神社への参拝を中止するよう、私たちはこれまで小泉首相に対し再三にわたり要望してきました。
今回またも私たちの心情を再度踏みにじる形で公式参拝を繰り返し強行したことに対し、私たち在日韓国人は失望の念を禁じえず、強い遺憾の意を表明するものです。
日本帝国時代に韓国をはじめとする近隣諸国に過酷な苦難と犠牲を強い、非道な軍国主義の精神的支柱の役割を果たしたのが靖国神社であります。小泉首相がアジアの平和を真に願うのであれば、首相として公式参拝することがどのような不信感をもたらすものか、十分に理解すべきであります。
小泉首相は内外の批判の声に耳を傾け、アジアの安定と平和構築に向けた緊密な協調関係に取組むべきであります。私たち在日韓国人は、日本軍国主義の過酷な植民地支配の結果、日本居住を余儀なくされ、基本的人権が翻弄されてきました。首相の公式参拝は時代逆行的で過去の戦争責任を曖昧にするものでしかありません。
小泉首相は靖国神社参拝を中止し、近隣諸国との真の友好と信頼関係の構築に力を注ぐことを内外に宣明にするよう、私たちはあらためて強く求めるものです。
(2004.1.14 民団新聞)