掲載日 : [2004-01-14] 照会数 : 3918
観客動員記録を更新 実尾島(シルミド)(04.1.14)
公開15日で400万人超
-北韓潜入の訓練受けた特殊部隊の実話描いた大作-
康祐碩監督の「実尾島(シルミド)」が公開から15日目の7日、観客400万人を突破の最短記録を更新した。
今月2日に記録を更新した「ロード・オブ・ザ・リング―王の帰還」より1日早く達成した。韓国映画では、これまでの最高ヒット作「殺人の追憶」が公開から24日目に340万人、「スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞」が23日目に300万人で、これらの記録を塗り替えた。
昨年末の24日に封切りした「実尾島」は、オープニングの5日間で155万人、7日目で観客200万人を突破するなど韓国映画記録を塗り替えてきた。
「実尾島」は82億ウォンを投じた大作で、1968年の北韓ゲリラによる韓国大統領府襲撃事件(金新朝事件)の衝撃から、北韓への報復のために組織されながらも、国際情勢の変化に伴い3年後に見捨てられることになった特殊部隊の実話を扱った作品。
北派部隊を作れという指示を受けたチェ・ジェヒョン准尉(安聖基)は連座制でチンピラになり死刑囚となったインチャン(薛景求)に「国家のためにもう一度武器を取れ」という。インチャンをはじめ、サンピル(チョン・ジェヨン)、グンジェ(カン・シンイル)など社会の落ちこぼれの31人は、実尾島で生死を行き来する地獄訓練を受けて北派の命令を待つ。
だが、国際情勢の変化で南北和解の雰囲気が醸成されると、上部では部隊の北韓潜入を見送り、結局部隊の解体と部隊員の抹殺を命令する。これに対して部隊員は自分を訓練させた機関兵を殺害し島を占領する。続いて、彼らはバスを奪い人質と取って大統領府に向かうというストーリー。
(2004.1.14 民団新聞)