掲載日 : [2004-01-21] 照会数 : 3375
MINDAN FESTIVALクロージングに出演 夫寛さん
愛・自由・平等・平和を表現
在日の盛大なお祭り「MINDAN FESTIVAL」の、大トリとでもいうべきクロージングセレモニーを、シンガーソングライターの夫寛さん(49)率いる夫寛バンドが務めることになった。夫さんは大阪・猪飼野出身の在日韓国人2世。
幼少時代、実家は幽霊屋敷と呼ばれ、学校へ行けば教師からも「汚い」と言われた。
差別と貧困に苦しみ、劣等感を強く持つようになる。
その反動で、年を重ねてからは逆に「差別をやめろ」と日本人を糾弾するばかりになった。
夫さんは26歳の時、精神的に「へなちょこ」だった自分を変え、「愛と自由と平等と平和」を歌で表現し、少しでもその実現へ手助けをしたいと強く思った。そして、それまで勤めていた銀行を辞め、日本全国を巡る歌の旅に出た。
6年にもおよぶ歌の旅を終え、活動拠点を東京に据えてから今年で19年。その間、弾き語りからバンド形式へ、フォークソングから様々なジャンルへと、いくつもの変化があった。
しかし音楽活動24年目の今でも、彼の熱い思いだけは昔となんら変わっていない。
「愛・自由・平等・平和に満ちた時代が必ずやってくる。その時まで手を取り合ってがんばろう」
在日同胞への熱い思いを胸に、2月11日、夫さんは「MINDAN FESTIVAL」のクロージングセレモニーの舞台へと上がる。
(2004.1.21 民団新聞)