掲載日 : [2004-02-04] 照会数 : 4088
李さんの勇気改めて JR新大久保駅事故追慕祭(04.02.04)
JR新大久保駅でホームから線路に転落した人を助けようとして自らも犠牲になった韓国人留学生、故李秀賢さんを偲ぶ初の韓日合同追慕祭(同実行委員会主催)が3回忌にあたる1月26日、新宿区内の会場で開かれた。
会には市民200余人が参加、盧武鉉大統領と小泉純一郎日本首相からの追悼メッセージも披露された。盧大統領はこのなかで「韓日の心の架け橋になりたいと願っていた貴い志を両国民がしっかりと心に刻もう」と呼びかけた。同メッセージは趙世衡駐日大使が代読した。
同じく、小泉首相も「勇気ある崇高な行動を引き継ぎ、両国国民の親近感が増すよう努力したい」と誓った。
今回の追慕祭実施にあたっては、韓日両国でそれぞれ実行委員会を構成した。日本側実行委員会(竹内宏発起人代表、谷野作太郎実行委員長)には民団中央本部の金宰淑団長や韓昌祐韓国文化研究振興財団理事長など在日同胞各界代表も発起人として加わった。金団長は、代表献花を捧げ、冥福を祈った。
第2部は韓国伝統の追慕公演「薦度―天へ行く道」が行われた。パンソリの安淑善さん、舞踊家の金文淑さん、声楽の田月仙さん、尺八の米沢浩さんなどが出演、故人の霊魂を慰めた。
(2004.2.4 民団新聞)