掲載日 : [2004-02-04] 照会数 : 3761
〞本場の空間〟が人気呼ぶ 班家・食工房(04.02.04)
大阪コリアンタウン内の韓国伝統文化発信拠点
厨房やギャラリー設置…修学旅行生ら受入れに活躍
【大阪】韓国食材店が立ち並ぶ大阪・生野区の御幸通り商店街、通称コリアタウン内に、韓国の食文化や伝統を伝える拠点として「班家・食工房」がこのほどオープン、修学旅行生の受け入れなどに活躍している。
コリアタウンは平野川の改修工事に携わった同胞が集住してできた町。同胞向けの食材を提供する店が発展して「朝鮮市場」が形成された。存在が知られるにつれ、異文化とのふれあいを求めて全国から修学旅行生が訪問するまでになった。
しかし、大勢の生徒が韓国料理を食べたり文化を学ぶ施設がなかった。そこで、40年以上に渡って市場で食材を提供し続けてきた洪呂杓さん(73)=徳山商店会長=と康安子さん(68)夫妻が韓国の文化を知ってもらえる場を提供しようと建設した。次世代の子どもたちに、よりよい共生社会の実現を託した。
1階にはキムチ、チヂミなどの韓国料理づくりが体験できる厨房、仮面などを飾った雰囲気いっぱいの休憩室、2階にはインターネットで韓国情報が収集できるラボ、在日同胞らの創作活動を支援する「ギャラリー渡来」が設置されている。
工房のデザインは洪さんの子息、性翊さん(徳山物産社長)が、全体的に韓国の味を出そうと、韓国から大工を呼び寄せるほどの意気込みで担当した。外観も仁寺洞の街並みに合わせた。
すでに修学旅行生らの売れ入れも始まっており、評判も上場だという。
問合せは食工房(06・6718・1100)へ。
(2004.2.4 民団新聞)