掲載日 : [2004-02-25] 照会数 : 4499
映画 超話題作 『実尾島』『太極旗を…』 日本公開(04.2.25)
[ 実尾島 ]
[ 太極旗を翻して ]
実尾島(シルミド)…1千万人超の大ヒット
太極旗を翻して…戦場での兄弟愛を描く
韓国で初めて観客動員1000万人を突破した映画「実尾島(シルミド)」と同じく大ヒットしている「太極旗を翻して」の超話題作品が6月から8月にかけて日本でも公開される。
「実尾島」は82億ウォンを投じた大作で、68年の北韓ゲリラによる韓国大統領府襲撃事件(金新朝事件)の衝撃を受け、報復のために組織され、実尾島で秘密裏に訓練されながらも、南北の緊張緩和という国際情勢の変化に伴い3年後に見捨てられることになった特殊部隊の実話を扱った作品。
昨年12月24日の封切り以来、韓国映画の観客動員記録を軒並み塗り替える大ヒットとなった。配給会社のシネマサービスによると、公開58日目の19日までで全国の観客動員数は推定1004万人と韓国映画で初めて1000万人を突破した。
実話を扱った映画だけに、36年前に集団で行方不明になった青年7人が実尾島に送られたことが国防部から発表されるなど社会的にも大きな反響を呼んでいる。
「実尾島」は8月にも日本で公開される予定で、日本側の輸入会社はアミューズ、配給会社は東映でフジテレビとテレビ朝日が共同で参加する。康祐碩(カン・ウソク)監督は「日本側が広告費のみで300万ウォンを投じ、スクリーンも200カ所以上で上映すると約束した」とした。
1000万人の観客動員は、全国民(4800万人)の5人に1人、子どもを除外すれば3人に1人という数字。日本でも「千と千尋の神隠し」など1000万ヒット作があるが、韓国の2・5倍の人口から見れば、実尾島の1000万突破は社会現象と読んでもおかしくない。
一方、公開初日に32万人を動員し、「実尾島」が持つ30万1000人という数字をいきなり塗り替えた「太極旗を翻して」も、大ヒットしている。
「太極旗…」は、「シュリ」のヒット作で知られる姜帝圭(カン・ジェギュ)監督が制作費147億ウォンを注ぎ込んで制作した大作映画。50年から53年までの韓国戦争を舞台に、未亡人の母の面倒を見ながら暮らしていた兄弟が戦場へ送られながら、弟を助けようとする兄弟を描いた作品。
韓日合作ドラマ「フレンズ」で日本での人気を確立したウォン・ビンと韓国の人気俳優、張東健が主演する。
日本では「ブラザーフッド(Brotherhood)」の題名で6月にも上映が予定されている。すでに、姜監督とウォン・ビンと張東健が並んでいる日本公開用のポスターも公開されている。張東健とウォン・ビンは3月ごろに映画宣伝のため日本を訪問する予定だ。
両作品とも、韓国を代表する大作であることは間違いなく、「シュリ」「JSA」以来の話題作と言えそうだ。
(2004.2.25 民団新聞)