掲載日 : [2004-03-17] 照会数 : 7096
W杯で伊を破った安貞桓のGボール 韓国に戻る(04.3.17)
[ イタリアを破った安のゴールデンゴール ]
[ このほど韓国に戻ったゴールデンゴールのボールと、その試合で使われたカード ]
サッカー界の〞国宝〟…展示巡り自治体が争奪戦
02年のサッカーワールドカップ(W杯)韓日大会決勝トーナメント1回戦のイタリア戦で安貞桓(アン・ジョンファン)が決めたゴールデンゴールのボールが6日、1年8カ月ぶりに韓国に戻った。
6月18日、ベスト8進出をかけて対戦したイタリア戦の延長戦、ヘディングゴールで2―1と韓国を勝利に導いた。ボールは、大田(テジョン)W杯競技場が数万人の観衆の歓呼に揺れる中、主審のバイロン・モレノ氏(エクアドル)が持ち帰っていた。
モレノ氏は、韓国のサッカー資料収集家、イ・ジェヒョン氏(43)に寄贈。当時着ていた審判服の上着と、イタリアのトッティーを退場させた時に取り出したレッドカードとイエローカードも韓国に寄贈した。
イ・ジェヒョン氏は「このボールは韓国サッカーの国宝。大勢の人々がこれを見ながら当時の感動を振り返ることができるところに寄贈したい」という。
一方、「安貞桓ゴールデンゴール」の展示をめぐり、各地方自治体が激しく競争している。
最も積極的なのは、来年5月にソウルW杯競技場内に「W杯記念館」をオープンするソウル。記念館の運営を代行する大韓サッカー協会関係者は「W杯を代表する国家的な空間であるソウルW杯競技場に展示するのが当然。大勢の人が訪れるという点でもソウルが望ましい」と正当性を主張している。
だが、安貞桓のゴールデンゴールが決まった大田(テジョン)サイドも「ここにボールを展示するのが最も象徴的だ」と引かない構えだ。また水原でも、水原W杯競技場内の記念館にイ・ジェヒョン氏が昨年寄贈した数百点の韓国W杯関連資料が展示されていると、イ氏との関係を強調して誘致したい構えだ。
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世界の8大ゴールデンゴールに選定
国際サッカー連盟(FIFA)は最近、ホームページを通じて、近く廃止されるゴールデンゴール方式を振り返り、安のゴールを「思い出の世界8大ゴールデンゴール」に選定した。
(2004.3.17 民団新聞)