掲載日 : [2004-03-17] 照会数 : 7352
活躍に期待高まる 韓国人大リーガー(04.3.17)
崔熙燮…早くもオープン戦2ホーマー
金炳賢…先発陣の一角に
朴賛浩…再起期す
韓国人大リーガーの動向が、米球界から注目を浴びている。7日(日本時間)のオープン戦には実に6人もの韓国人選手が出場し、朴賛浩(31、テキサス・レンジャーズ)と金炳賢(25、ボストン・レッドソックス)が好投、崔熙燮(25、フロリダ・マーリンズ)は移籍後初安打を放つなど、韓国人選手の活躍が話題を呼んだ。
故障からの再起を期す朴賛浩は同日、アリゾナ州サーフライズ球場で行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発登板し、3回を3安打1失点に抑えた。朴は、1回一死から四球と二塁打で失点したが、2回と3回はそれぞれ8球で締めくくる完璧なピッチング。3回には球速151㌔の剛速球をマークし、復活を予感させた。
しかし朴は12日、サンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦に登板すると、4回で本塁打1本を含む4安打を浴び3失点し、今後に課題を残した。
現在不安定な成績を残している朴。再起への期待も高まる中、正念場のシーズンを迎えている。 大リーグ一小さな先発投手金炳賢は7日、フロリダ州フォトマイアースハモンド球場で行われたミネソタ・ツインズ戦に先発で初登板。キャンプ中にマスターしたチェンジアップを巧みに操り、2回を投げ無安打、1四球、無失点。先頭打者に四球を許した以外はパーフェクトなピッチングで、敵打線をことごとく打ち取った。
金は11日には、オープン戦2戦目となるフロリダ州ジュピターのロジャー・ディーンスタジアムでのセントルイス・カージナルス戦に登板。2回と3分の1を投げ、3安打と2四球で2失点した。金は13日、MRI検査で右肩に炎症が発見されたため、17日の登板は見合わされることになった。
金の所属チームはヤンキースをライバルに持つ名門ボストンだが、金の評価は高く先発陣の一角に加わると見られている。
「Big Choi」こと崔熙燮は7日、セントルイス・カージナルスとのオープン戦に6番一塁手で出場し、3打数1安打をマークした。
崔は9日には、モントリオール・エクスポズとのオープン戦に出場、金善宇、ソン・スンジュン両投手との韓国人投打対決が実現した。崔は両投手との対戦では凡打に打ち取られるも、6回に二塁打を放ち、この日の成績を3打数1安打1打点1得点とした。
続く10日、崔はニューヨーク・メッツとのオープン戦に出場。1点リードされた6回表、今季初本塁打となる逆転2ランを放った。
崔は14日にはヒューストンとのオープン戦に出場し、8回に2号本塁打を放った。また15日にはヒューストン・アストロズ戦で、9回に同点打を放った。
好成績の続いている崔は、パワーとスイングスピードと癖のない打球が売りの好選手。昨季以上の活躍が期待される。
米大リーグにはこの他にも、徐在応(27、ニューヨーク・メッツ)、奉重根(24、アトランタ)、ペク・チャスン(23、シアトル)、チュ・シンス(22、シアトル)などの韓国人選手がおり、注目と期待の的になっている。
(2004.3.17 民団新聞)