掲載日 : [2004-03-31] 照会数 : 5724
<この人この顔> 三宅裕司さん(04.3.31)
[ 韓国童話をCD化した三宅裕司さん ]
韓国童話「こいぬのうんち」を作詞しCD化
生命の尊さを伝えたい
韓国で30万部のベストセラーになっている絵本「こいぬのうんち」。日本語版でも4万部が売れる人気だ。汚いからと敬遠されるうんちだが、誰もが誰かの役に立っているというメッセージが込められている。
タレントの三宅裕司さんは、5、6年前から少年犯罪の多発に頭を痛めてきた。ニュース番組を担当した頃、「殺したいから殺した」というリンチ事件に接した。「世の中がおかしくなってきている。命の尊さと生きることのすばらしさを子どもたちに楽しく伝える方法はないか」と思い悩むうち、韓国の童話を知った。「人間の思いはどこでも同じだ」と勇気づけられ、音楽によるメッセージに着手した。
作詞とプロデュースを担当し、同じタイトルのCDを発売したのが、昨年10月。歌ったのは小倉久寛さんだ。各地の幼稚園や保育園で話題になっているが、27日には横須賀芸術劇場合唱団少年少女合唱隊が、初めて合唱曲としてコンサートで披露。この曲を近々レコーディングするが、これまで同様に日本航空機内の音楽プログラムで聴くことができるかもしれない。「空飛ぶこいぬのうんち」の可能性に会場で合唱を聴いて手放しで喜んだ。
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1951年生まれ。東京出身。劇団スーパー・エキセントリック・シアター主宰。テレビのレギュラー番組などで活躍中。
(2004.3.31 民団新聞)