掲載日 : [2004-04-21] 照会数 : 6871
楽しく学び友だちづくりに オリニ土曜学校(04.4.21)
[ 17日開講した神戸韓国学園・民団西神戸支部の土曜学校 ]
今年も全国各地で
民団会館など利用して…無料
日本の小・中学校に在学している在日の同胞オリニ(子ども)を主な対象とした、民族的な出会いの場である「オリニ土曜学校」が、昨年は21地方本部管内29カ所で実施されたが、今年も全国各地で、民団本部・支部会館などを利用して開講した。基礎的韓国語を中心に韓国の童謡、遊び、食べ物などを楽しく学びながら、本名で呼びあえる友だちをつくると同時に、民族的素養を身につけてほしいと、それぞれ工夫をこらして進められている。
簡単な韓国語、韓国の童謡・遊び…
北海道、東京(荒川=東部地域教室)、大阪(生野韓国学院コリアンアカデミー)、広島、福岡(福岡支部)などでは10日から始まっている。
【北海道】北海道の場合、32人が登録。第1回ではハングル(韓国文字)と韓国語のあいさつを学び、韓国の童謡を歌った。韓国語の勉強を基本に韓国の童話・童謡、伝統楽器や遊びを楽しみ、春と秋にはピクニックや同胞ゆかりの地の見学など野外学習も実施。7月の全国オリニ韓国語スピーチ大会に代表が参加し、秋には学芸発表会も。
【大阪】10日の始業式に続き14日から授業を開始した大阪生野西支部の場合、「みんなで楽しく学べる韓国語教室」(水・土週2回)をうたい、「誕生日会や料理会など、わくわくの行事がいっぱい」と多くの参加を呼びかけている。
【兵庫】兵庫では、17日に神戸韓国学園と尼崎韓国学園で土曜学校が開講。それぞれオリニ22人と15人が参加、写真入りの名札を作るために顔写真を撮ってもらった後、韓国語での自己紹介を行い、自己の学習ファイルづくりや、「ハッキョジョン(学校の鐘)」の歌を習い、工作の時間では青年会スタッフに教わり折り紙で「チマチョゴリ」と「パジチョゴリ」を作った。
ジャンボリー参加も
【広島】広島の場合、青年会メンバーも協力。土曜学校の一環として、民団中央本部主催で今年3回目を迎える「オリニ・ソウルジャンボリー」(8月8日から12日まで)に参加、母国の文化や風土に触れながら、日本各地から集まった同世代のオリニとの交流を図りたいとしている。
【福岡】昨年に続いて2回目のオリニ土曜学校の開校となる民団福岡支部の場合、福岡韓国綜合教育院で開校式を行い、オリニ10人と父母10人らが出席した。昨年の受講者は7人で、1年間継続して楽しく学ぶことができたと好評だった。勉強をしながら韓国の遊びや歌を覚え友だちを作るなど、楽しく学べる場の提供をモットーとしている。
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東京韓国学校付設の土曜学校は17日、320人のオリニを迎えて開講した。クラスは幼稚園から小学校高学年(一部中学生を含む)まで年齢別、ウリマルの習熟度に合わせた11班編制。来年3月まで50時間にわたって基礎的な民族素養を学ぶ。 東京韓学の土曜学校は視聴覚教材など充実した設備のもと同校の教師陣が担当しているため、在日同胞ばかりか長期滞留児童を抱える父母にも好評だ。
(2004.4.21 民団新聞)