掲載日 : [2004-04-21] 照会数 : 3664
障害者ホームを訪問 韓国料理でボランティア(04.4.21)
[ おいしそうにピビンパをほおばる「つばさの家」の人たち ]
民団広島豊田支部
毎月2回昼食時に…役場や警察職員も〞ご相伴〟
【広島】民団と婦人会の豊田支部が地域の障害者ホームへのボランティア活動が地域で話題になっている。
民団豊田支部(申貴子支団長)と同婦人会は合同で、毎月第2、4月曜日に広島県豊田郡安芸津町にある障害者作業所「つばさの家」を訪れ、韓国料理などの昼食の給仕ボランティアを買って出ている。
当初、同支部に所属する朱松花さん(51)が一人ではじめたことがきっかけ。大病をわずらい、多額の治療費で悩んでいる時に手をさしのべてくれたのが、「つばさの家」に携わる友人だった。命を救われた恩返しのつもりで昨年2月からボランティア活動に打ち込んだ。この話を知った支部は、市民レベルの交流深化と、在日韓国人の相互理解のためにと、同年4月から支部として取り組み、また6月には婦人会も活動に加わった。
今では、月2回の韓国料理が作られる日には、町役場や警察の職員も「つばさの家」を訪れ、一緒に食事を共にするなど、地域で大きな話題になっている。
12日の献立はピビンパ。コチュジャンをたくさん入れて、「おいしい!おいしい!」と舌鼓を打っていた。
「つばさの家」は、16人の障害者とボランティア6人ほどで活動をしており、初めは韓国料理の辛さに驚いていたが、今では韓国料理が出される日を心待ちにしているという。
料理は1人当たり200円の予算が「つばさの家」から出されているが、すべて積み立てて、今年2月の建物新築時に貯めた10万円を寄付するなどの支援も行っている。
(2004.4.21 民団新聞)