掲載日 : [2004-05-19] 照会数 : 3600
大統領弾劾案を棄却 盧大統領が職務復帰(04.5.19)
【ソウル】韓国の憲政史上初の大統領弾劾審判は審理開始から2カ月余で訴追を棄却する決定が下された。
憲法裁判所は14日午前10時に開かれた盧武鉉大統領弾劾事件の判決公判で、「大統領の罷免は国家的損失と国政空白はもちろん、国論分裂による混乱をもたらす可能性があるほど重大な法違反の場合に限って正当化することができる」とし、「盧大統領が憲法と法律の一部に違反した事実は認められるが、罷免するほどの重大なものではない」として、棄却理由を明らかにした。「この審判請求は弾劾決定に必要な裁判官数の定足数(9人中6人以上)を満たせなかったので棄却する」と言い渡したが、裁判官個々人の意見は公開しなかった。
一方、「国会の弾劾訴追案の議決過程や手続きには問題がなかった」とし、大統領代理人団が提起した却下意見は受け入れなかった。
盧大統領は尹永哲憲法裁判所長の主文宣告時点から権限行使停止の状態が解除され、国会の弾劾訴追案可決(3月12日)から63日ぶりに大統領職務に復帰した。
(2004.5.19 民団新聞)