掲載日 : [2004-05-19] 照会数 : 3454
北韓・龍川列車爆発事故 救護・復旧へ支援続く(04.5.19)
資材・装備、食糧品など…海路中心に相次ぎ送る
韓国では、北韓の龍川駅列車爆発事故(死者約150人・負傷者約1300人=北韓報道)が伝えられて以来、政府はもとより、大韓赤十字社、マスコミ各社、宗教団体、経済団体、市民団体など、各界各層が被害者救援のための募金や物資調達に力を注いでいる。
復旧資材・装備の円滑な輸送のために中国の丹東に派遣されていた駐瀋陽副総領事ら政府輸送支援団4人と現代重工業の技術者2人は13日、北韓の新義州に入り、北韓側の龍川惨事被害対策関係者に政府と韓赤提供の掘削機5台など重装備15台からなる第2次復旧資材・装備を直接引き渡し、その運転方法・操作法などを指導した。
これらの物資はさる10日に仁川港から国際貨物船に船積みされ、11日に丹東に到着、トラックで鴨緑江中朝友誼橋を渡り、龍川に隣接した新義州に運ばれた。
政府と韓赤は、4月28日、仁川港から北韓の南浦港を通じて救援品(100万㌦相当)を送ったのを皮切りに、同30日、今月4日、5日と計4回にわたって救援品を伝達した。4日は大韓航空が無償提供した貨物機で緊急救護セット、毛布など約5億5000万ウォン相当の物資が仁川国際空港から平壌の順安空港まで輸送された。南北間ではこれまで旅客機の往来はあったが、韓国の貨物機が北韓にに乗り入れたのはこれが初めてだった。
さる7日にはソウル北方の京義線脇の南北連結臨時道路(汶山〜開城区間)を通じて8㌧トラック20台と支援品を北韓の開城まで運び、引き渡した。積み荷は学校用の黒板50枚、机と椅子1500セットなどで、韓国の支援品が軍事境界線を越えて陸路で運ばれたのも初めて。
韓赤は、さらに11日と12日にも支援品を仁川港から南浦港に送り届けた。12日の支援品はラーメン8273ボックス、麦焦がし1万6666㌔㌘、石けんなど生活用品1900ボックス、小麦粉1万915袋、米422袋、履物1298足、医薬品1万88ボックス、書物机1600セット、ミネラルウオーター672ボックス、赤煉瓦4万5600枚、門扉255組など、計19億4500万ウォン相当。
さらに17日にも韓赤は被災者用に米5000㌧(15億6200万ウォン相当)を群山港(全羅北道)から南浦港へ輸送。20日には、小麦粉5000㌧を仁川港から南浦港へ、揮発油とディーゼル油それぞれ500㌧、13㍉鉄筋500㌧、鉄板屋根材40万平方㍍、40㌔入りセメント12万5000袋などの復旧物資を仁川港から中国・丹東港を経由して北韓側に支援する計画である。
このほかに、双竜洋灰、東洋セメントなどセメント7社がセメント62万5000袋(40㌔基準)を無償で支援することを決めている(産業資源部が11日発表)。北韓が政府に要請した125万袋(5万㌧)の約半分の量で、金額に換算すると20億ウォン相当だという。
(2004.5.19 民団新聞)