掲載日 : [2004-05-19] 照会数 : 3215
盧大統領・弾劾問題で国民に謝罪 国政・経済安定に総力(04.5.19)
【ソウル】憲法裁判所の弾劾棄却決定を受けて職務復帰した盧武鉉大統領は15日、青瓦台本館前で「国民の皆様へ」と題する国民向け談話を発表し、弾劾問題について「すべて私が至らなかったために起きた」と謝罪、「就任時より重い責任感を感じている。期待外れにならないよう一生懸命やる」と語った。(2面に関連記事)
盧大統領は、「これからは相手(野党)を尊重し、対話と妥協の政治を行う」と約束、国民の切実な願いである「和合と共生の政治」を「必ず行う」と強調、今後、国政の安定的管理と経済の安定に総力を挙げると表明。政治改革や経済改革の必要性を強調し「国民と一緒にやれば成功する」と協力を呼び掛けた。
復権後、初の国民へのメッセージで、盧大統領はまず「弾劾にいたらなかったとしても政治的、道義的な責任までは免れない。大統領選挙に絡む不正政治資金と側近らの不正は明らかに私の過ちで、深く謝罪する」と表明。「政治改革は新たに構成される第17代国会が先導すると信じ、私は政治改革が安定した土台の上で秩序よく進められるよう、国政を安定的に管理し、着実に後押しすることに専念する」と述べた。
また、「今は速い変化が不可避かつ必要な時期であるので、経済政策や社会問題をめぐり多くの葛藤が生じる可能性がある」とし、「誰かが原則と所信を持って国政の重心を守っていかなければならない。これは次の選挙から自由になれる大統領がしなければならないことだ」と強調。「利害の絡んだ集団の声や葛藤に埋もれることなく、国政の安定的な管理者として重心を保っていく」と約束した。
(2004.5.19 民団新聞)