掲載日 : [2004-06-09] 照会数 : 4557
獣医師職の門戸開放 兵庫県(04.6.9)
【兵庫】兵庫県は04年度実施の県職員上級試験要項から獣医師職の国籍要件を撤廃した。
獣医師は食べ物の検査などが保健所の許認可業務と絡むことから、一般的に「公権力の行使」に抵触する蓋然性が高いと判断されてきた。県人事委員会では検討の結果、「高度な専門知識を必要としており、どちらかというと定型的。誰が担ってもその判断が変わるわけではない」と門戸を開放した。
兵庫県では今回の獣医師の開放で全72職種のうち残る未解放職種は、一般事務職、教育事務職、公害技師、食品衛生監視員など10職種となった。
なかでも最も採用人数の多い一般事務職について県人事委員会は「基本的には開けていきたい。しかし、人事異動の過程では『当然の法理』との関連で特定の仕事しかつけない。昇任にも制限がある。それでは人材を育てられないし、本人もやる気を失ってしまう」と話している。民団兵庫権益擁護委員会は残る10職種についても引き続き開放を迫っていく考えだ。
なお、獣医師職などの受験は所定の受験申込書を持参した場合、11日まで受け付けている。問い合わせは県人事委員会、または民団兵庫県本部まで。
(2004.6.9 民団新聞)