掲載日 : [2004-06-09] 照会数 : 3540
西海衝突防止に合意 休戦線宣伝活動も中止へ(04.6.9)
第2回南北将官級軍事会談で
【ソウル】南北は3、4の両日、雪岳山地区のホテルで第2回将官級軍事会談を開き、西海(黄海)上の偶発的な衝突を防止するため、双方の警備艇間で国際共通無線を使用することや、南北軍事境界線(休戦線)付近の宣伝放送を中止することなどで合意した。双方は、合意事項を実践するための実務協議を10日前後に北韓・開城で行う。
今回の合意は、初歩的レベルではあるが、南北軍事当局間の初の信頼構築措置で、軍事会談の継続とあわせて、今後韓半島の緊張緩和と信頼構築へとさらに踏み出すことが望まれている。その関連で、第2回南北国防長官会談など高位級軍事会談の定例化にまで進むかどうか注目されている。
合意によると、双方は韓半島の軍事的緊張緩和と平和実現に努力するとした上で、韓国側が求めていた西海での偶発的な衝突の防止策として警備艇を互いに統制し相手側艦艇と民間船舶への不当な物理的行為を禁止警備艇間の国際共通無線の使用手旗や発光信号の活用第3国漁船の不法操業問題解決のための外交的努力および情報交換艦艇司令部間の「ホットライン」として相互に通信連絡所を「解放」記念日の8月15日までに設置するなどで一致、「6・15南北共同宣言」採択4周年に当たる15日から実施することにした。
また、先月26日に北韓・金剛山地域で開かれた第1回南北将官級軍事会談で北側が提案した南北軍事境界線付近での放送や看板、ビラ配布などすべての宣伝活動を、双方が15日から中止し、8月15日までに宣伝施設を段階的に除去することで合意した。双方は、この作業が完了次第、相手側または言論機関に通報、公開して検証を受け、いかなる場合にも宣伝手段などを再び設置したり宣伝活動を再開しないことにした。
将官級会談は西海でのワタリガニ漁が最盛期を迎え、越境操業を巡る警備艇間の衝突防止策が必要だと韓国側が提案、先月の第14回南北長官(閣僚)級会談で開催に最終合意、26日に第1回会談が開かれた。
(2004.6.9 民団新聞)