掲載日 : [2004-06-09] 照会数 : 3278
対北支援コメは40万㌧ 第9回南北経済協力委で合意(04.6.9)
双方の7貿易港を開放
南北連結道路は10月末に開通
【ソウル】 南北は、2日から5日まで平壌で開いた第9回経済協力推進委員会で、韓国が北韓にコメ40万㌧を借款の形で年内に支援し、南北連結道路を10月末に開通させる、また南北間の貿易物資を第3国の船舶ではなく南北の船舶が直接輸送できるように、双方がそれぞれ7つの貿易港を相手側に開放することなどを盛った7項目の「合意書」に署名した。
合意書によると、韓国は北韓の要請によって、人道的なレベルから、北韓にコメ40万㌧を提供する。40万㌧は、昨年の韓国内コメ生産量445万㌧の8・9%にあたる量。韓国は、2002年と2003年には、韓国産コメ40万㌧を北韓に提供している。
また、南北貿易を拡大するため、北韓は南浦・海州・高城・元山・興南・清津・羅津の7港、韓国は、仁川・群山・麗水・釜山・蔚山・浦項・束草の7港に、それぞれ双方の船舶が運航できるように海上航路を開設する。
南北を結ぶ交通網の「京義線」と「東海線」の両道路は、軍事的な保障装置を設けた後、10月末に開通させ、鉄道は連結区間の工事を年末までに終わらせ、来年には開通させる。
韓国土地公社や現代グループが開発を進めている北韓の経済特区「開城工業団地」については、年内にモデル団地(2万8000坪規模)で韓国企業が商品を生産するため、電力とともに、汶山〜開城〜開城工業団地通信センターをつなぐ光ケーブルの伝送路を、9月から利用者から料金を受け取る商業的方式でもって運用することでも合意した。韓国側によると、モデル団地への電力供給は1万5000㌔㍗で、北韓側で不正に使われないよう、韓国側がコントロール可能という。
開城工業団地事業の実務協議は今月中に開城で、鉄道・道路連結の実務接触は今月30日から7月2日まで北韓の金剛山でそれぞれ行う。
第10回南北経済協力推進委員会は8月31日から9月3日まで4日間、ソウルで開催する。
(2004.6.9 民団新聞)