掲載日 : [2004-06-23] 照会数 : 4386
歴代金メダリスト250人に孫基禎氏(04.6.23)
母校の跡地に記念館開設も
1936年のベルリン五輪のマラソン優勝者で在日同胞ともゆかりの深い孫基禎氏の業績を讃える「孫基禎記念館」がこのほど、ソウル市萬里洞の故人の母校、旧養正高校跡地にオープンした。
孫さんはまた、国際オリンピック委員会(IOC)が選ぶ歴代五輪金メダリスト250人に選ばれた。名前は「キテイ・ソン」で、国籍は「北朝鮮」と表記されていたため、横浜市在住の長男、正寅氏(民団横浜支部事務部長)が韓国オリンピック委員会(KOC)を通じてIOCに修正を求めた。9日にKOCの抗議を受けたIOCは10日、国籍表示を韓国に変えたものの、日本名は変更していない。
正寅氏の話「オリンピックの男子マラソンで韓国は92年、日本は36年に一度ずつ金メダルを獲得したが、植民地支配さえなければ二度とも韓国の優勝だった。250人にのうち選ばれたことは、韓日両国の過去、現在を再認識しながら、未来をみつめてほしいという意味が込められているのではないか」。
(2004.6.23 民団新聞)