掲載日 : [2004-06-23] 照会数 : 8747
地方参政権獲得へ気勢 婦人会全国研修たけなわ(04.6.23)
[ 地方参政権付与を求めシュプレヒコールをする婦人会員(鳥羽市で) ]
老人ホーム建設にも一丸
在日韓国婦人会(金定子中央本部会長)の04年度全国大研修会が9日、中国・四国地区を皮切りにスタートし、19日までに近畿A、B地区と3カ所の研修を終えた。昨年同様、地方参政権の決起大会では、選挙権法案の早期立法化に全力を尽くすことを決議したのをはじめ、懸案の老人ホーム建設を一丸となって推進していくことを再確認した。7月10日まで中北、東北、九州、関東地区の4ブロックで開催する。
7月まで4ブロックで
近畿B地区の研修会が17日から19日、鳥羽市で開かれ、大阪、奈良、和歌山の3県本部から220人が参加した。
席上、民団中央本部の鄭夢周事務総長、大阪府本部の金昌植団長のほか昨年婦人会の55周年に際して、老人ホーム建設にと、300万円を寄付した書道家の小林芙蓉さんらが会員を激励した。
金定子会長は冒頭挨拶で、民団とともに推進している老人ホーム建設に触れ、「5月末に行政に申請書類を提出した。許可が下りれば来年早々にも着工し、2年半で完成する見込みだ。2年で推進という早いペースだが、今後とも惜しみない声援を」と会員らに協力を要請した。
開会式後には参加者全員がはちまきを締め、「参政権獲得決起大会」を挙行。地方自治体に対する参政権付与決議や住民投票条例の制定、国会での立法化を求める決議文を満場一致で採択した後、シュプレヒコールで気勢をあげた。
今年の研修会には公明党から高木美智代、古屋範子議員らが激励に訪れ、党として参政権運動を支持し、在日同胞の焦眉の課題解決に全力を尽くすと明言した。
また、民団中央本部の徐元国際局長が、参議院選挙を前にした参政権運動の現状と国会陳情活動などの取り組みについて報告した。「在日老人福祉問題」については、山形大学の権純縣講師が韓日の高齢者の実態を報告した。また、川崎市桜本に暮らす1世ハルモニを描いた金聖雄監督のドキュメンタリー映画「花はんめ」のダイジェスト版も上映され、母親や自身の老後を重ね合わせるかのように、会員らは食い入るように鑑賞していた。
近畿A地区の研修会は14日から16日、同じく鳥羽市で開かれ、兵庫、京都、滋賀の3県本部から250人の会員のほか、民団中央本部の金宰淑団長らが参席した。
中国・四国地区の研修会は9日から11日、香川県・琴平町で開かれ、広島、岡山、鳥取、高知、香川、愛媛から100人を超える会員のほか、民団香川県本部の金伸造団長らが参席した。
(2004.6.23 民団新聞)