掲載日 : [2002-11-07] 照会数 : 4089
民団大阪・城東支部お年寄り無料で散髪(02.11.06)
[ 団員の髪を切る全事務部長
]
事務部長が腕振るう…「支部を憩いの場に」
【大阪】散髪は事務部長が腕を振るって―。民団大阪・城東支部(安市太郎支団長)が実施している団員のお年寄りを対象に無料理髪が話題を呼んでいる。
同支部では、敬老祝賀会行事の一つとして釜山から理容師を招き、お年寄りへの無料理髪サービス(8月中旬)を実施して大好評を呼んだが、全昌東同支部事務部長が仕事の合間をぬって、引き続きお年寄りを対象に無料理髪を行っている。
全事務部長は、お年寄りたちとのコミュニケーションを図ろうと思いをめぐらし、釜山の理容学校へ2カ月半〞修行〟のため訪韓。70歳という高年齢の問題も、同学校の校長が全さんの熱意に心動かされ、〞入学〟が実現した。現地では、老人福祉会館でボランティア活動に参加し、理髪の修行を行ってきた。「初めは手が震えたが、だんだん自信がもてた」という。
同サービスを伝え聞いて散髪してもらった鄭永采さん(79)は、全事務部長の手さばきに「そこらへんの散髪屋より上手」と感嘆していた。
支部の合間をみはからってのサービスなため、今まで手がけたのはまだ少ないが、ユニークなサービスに団員らも感心しきりだという。男性のみを対象にしていたが、「女性もお願い」というハルモニたちの声も多く聞かれ、うれしい悲鳴をあげている。
全事務部長は「サービスを利用してもらうことで、団員たちが憩いの場として民団に足を運んでくれることがうれしい」と喜び、自分ができなくなったあとは、若い世代に引き継いでもらいたいと願っている。
(2002.11.06 民団新聞)