掲載日 : [2005-03-02] 照会数 : 4386
謝罪と補償1日も早く 三菱重工本社前で要請行動(05.3.2)
[ 三菱重工本社前で訴える韓国人元挺身隊員 ]
韓国人元挺身隊員
第2次大戦末期、女子勤労挺身隊員として名古屋の三菱重工業に動員された韓国人女性とその遺族らが2月25日、東京の三菱重工本社前で一日も早い謝罪と補償を要請した。
訴えによれば、元挺身隊員らは「日本に行けば女学校に行ける。お金も稼げる」とだまされ、44年から翌年にかけて三菱重工名古屋航空機製作所道徳工場で過酷な労働を強要された。その間、給料は支払われず、日本の敗戦後は無一文で使い捨てられたという。
被害者のうちまず朴海玉さん(74)ら5人が99年3月1日、国と同社を相手に総額2億4000万円の損害賠償を求め提訴していたが、名古屋地裁は24日、原告の請求を棄却した。元挺身隊員が起こした裁判はこのほか3件あり、うち1件は最高裁で和解が成立した。
判決法廷に臨むため来日した原告団ら8人は弁護団、日本人支援者とともに三菱重工本社ビル前でビラをまくなどの抗議集会を行った。集会を主導した支援団体「強制連行企業責任追及裁判全国ネットワーク」(横浜市鶴見区)の矢野秀喜事務局長(54)は「今後も司法の場だけでなく、国や企業に直接働きかけて闘う」と述べた。
(2005.3.2 民団新聞)